高齢者の孤食の現状や問題視される理由を解説

高齢者の孤食が問題視されることも増えています。

現代の日本ではどのような現状で、問題があるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

また、どのように高齢者の孤食を解消すればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、高齢者の孤食の現状や問題視される理由などについて詳しく解説します。

そもそも孤食(こしょく)とは?

孤食とは、”孤独な食事”という意味を持っているため、ひとりで食事をすることを指します。

孤食は現代において増加傾向にあり、家族と同居している人を対象とした農林水産省の「食育に関する意識調査」によると、家族と一緒に食事を食べることが「ほとんどない」と回答した割合が、朝食で22.2%、夕食で5.5%となっており、家族と住んでいても孤食になってしまうのが現状です。

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高齢者の孤食の現状は?

結論から申し上げますと、高齢者の孤食は増加傾向にあり、今後も増加すると予想されています。

というのも、超高齢社会と言われる現代の日本において、高齢者の一人暮らしの割合が増加しているため、どうしても孤食にならざるを得ない状況となっているからです。

内閣府が発表した「令和5年版高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者の一人暮らしの割合は男女ともに増加傾向にあります。

昭和55年の高齢者の一人暮らしの割合は男性が4.3%、女性が11.2%だったのに対して、令和2年の高齢者の一人暮らしの割合は男性が15.0%、女性が22.1%と増加傾向にあることが分かります。

さらに今後も高齢者の一人暮らしの割合は増加すると言われており、2040年には男女ともに20%を超えると言われています。

一人暮らしをしていると孤食になる可能性が非常に高いため、高齢者の一人暮らしの割合が増えることに比例して高齢者の孤食の割合も増加してしまうのです。

また、ライフスタイルの多様化から高齢者が家族と一緒に住んでいても食事のタイミングが合わなくなることで孤食になるケースも増加しています。