シャンパーニュ・メゾンの世界に泊まる「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」が大阪にオープン

今回伺ったのは、世界初のオフィシャル・シャンパン・ホテル「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」。
大阪・心斎橋にオープンした、シャンパンのコンセプトホテルです。

このホテルの大きな魅力は、シャンパンを楽しむために特化した場所であること。
11の名門シャンパーニュ・メゾンとコラボレーションした客室は、メゾンの世界を体験できる、世界でひとつだけの部屋。
メゾンから直接届けられたメッセージやアイテムを通して、シャンパンを飲むだけでなく、作り手の情熱や文化に触れ、伝統や世界観を体感できるホテルなのです。

その客室の秘密や、世界でここにしかないお楽しみとは?
魅力の数々をご紹介します!

「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」はシャンパンを楽しむためのホテル


(画像提供)温故知新

2024年1月、大阪・心斎橋に世界初のオフィシャル・シャンパン・ホテルが開業しました!

その名は「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新(キュヴェ・ジェイツー・ホテル オオサカ・バイ・オンコチシン/以下Cuvée J2)」。キュヴェとはキューヴ(cuve/ブドウをアルコール発酵させる発酵槽)から派生したワイン用語で、さまざまな意味合いがありますが、主に作り手の特別な想いが込められたワインやシャンパンを示す言葉です。

ホテルの空間を手掛けたのは、世界的建築家・小川晋一氏。プロデューサーは、日本にシャンパーニュ文化を普及させる会「リヤン・ドール・ドゥ・シャンパーニュ」創設者である山本一人氏です。そしてコラボレーションするのは、11の名門シャンパーニュ・メゾン(生産者)。Cuvée J2は、シャンパンを楽しむためのホテルなのです。


Cuvée J2のレセプション兼ラウンジは、シャンパーニュ地方の地図が目を惹くシンプルな空間。足を踏み入れれば、シャンパンをイメージして作られたオリジナルの香りがふわりと漂います。チェックインのあとのおもてなしは、もちろんウェルカムシャンパン!


Cuvée J2の客室は全部で11室。全11のメゾンがそれぞれ1室ずつ監修しています。いわば全室が、世界でひとつだけのキュヴェ・ルーム。客室は部屋番号ではなくメゾン名で呼ばれ、ルームキーのデザインも全室で異なります。

監修するメゾンは、「ジェームズ・ボンドの愛したシャンパン」として有名なボランジェや、マリー・アントワネットに献上された歴史を基に生まれたレア・シャンパーニュなど、伝統を受け継ぐ名門ばかり。その名を冠した客室には、作り手たちのシャンパンへの想いや世界観がたっぷり込められています。

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シャンパーニュ・メゾンが監修する全11室の客室


(画像提供)温故知新

客室は1フロア1室、部屋の作りは全室でほぼ同じです。(11室中10室が51平米・1面窓、最上階の客室のみ37平米・2面窓)
部屋の基本内装は、白基調のスタイリッシュ・ミニマル。ただしソファーやベッドはシンプルながらゆったりとして、くつろぎやすい空間です。これは、「余計なもののない空間で、心置きなくシャンパンを楽しんでほしい」との想いから。


お部屋には、冷えたシャンパンが待っています!
客室料金には、その部屋を監修するメゾンが選定した特別なシャンパン1本が含まれているのです。もちろんこのシャンパンは、好きなときに楽しんでOK!
そしてシャンパンと同時に味わいたいのが、部屋を彩るアイテムたちです。
(宿泊プランによっては、シャンパンが含まれない場合もあります)

客室でメゾンの世界観を体験


部屋の彩りとなるインテリアは、監修メゾンの想いが込められたものばかり。壁やベッドスロー、テーブルラグには、メゾンをイメージしたデザインが用いられています。加えて部屋のインテリアには、各メゾンオリジナルの品が数々登場。写真のテタンジェルームでは、メゾン名の入ったデッキチェアが置かれています。


シャンパンボウルやグラスも、メゾンオリジナルの品です。ボトルを何本も冷やせる大きなボウルや1本ずつ冷やす小振りのボウル、美しい細工入りのグラスやバルーン型のグラスなど、そのデザインは個性さまざま。
写真はジャン・ヴェッセルルームのもの。ボウルは、メゾンオーナーがCuvée J2のために直筆サインを入れた、世界にただひとつのレアアイテムです。


ラリエルームでは、レトロ・エレガントなレコードプレーヤーが飾られています。このレコードプレーヤー、実はこの部屋のためだけに作られた特注品。レコードとともに、Cuvée J2の客室にぜひと贈られたそうです。
シャンパンを愛好する人たちの間では、シャンパンと料理をペアリングして楽しむように、シャンパンと音楽をペアリングして楽しむのもスタンダードとのこと。「シャンパンを味わう時間ごと楽しんでほしい」との想いが感じられますね。


数々のメゾンの心尽くしはどれも心のこもったものばかり。そのなかでも目玉となるのが、各メゾンがCuvée J2のためだけに撮影したウェルカムムービーです。メゾン責任者からのメッセージから、メゾンが選定したシャンパンの詳しい説明、イメージムービーに至るまで、20~30分のボリュームです。
それぞれの監修の客室でしか観られず、もちろんCuvée J2以外の場所でも観ることはできません。このムービーは、客室のシャンパンを飲みながら観るのがおすすめです!

部屋にはシャンパンを楽しむための用意がいっぱい


卓上で冷えていた最初のシャンパンを飲み終えてしまったら、頼りになるのが客室に備えられたセラー。並んでいるのはもちろん、監修メゾンで造られたシャンパンです。日によっては、市場では入手困難なボトルが並ぶこともあるとのこと。

なお客室にあるボトルで無料となるのは、最初に卓上で冷えている1本のみ。セラーのものは有料なのでご注意くださいね。とは言えCuvée J2はシャンパンを楽しむためのホテル、「ご宿泊のお客様には美味しいシャンパンをたくさん召し上がっていただきたい」との想いから、飲食店などで注文するよりずっとリーズナブルな価格で用意されています。


シャンパンを楽しむ時には、チェイサーやおつまみも欲しいもの。部屋には無料のミネラルウォーターやコーヒー・お茶類があり、浄水器も設置されているほか、さまざまなドリンクやお菓子、軽食などが用意されています(有料)。チーズやキャビアをはじめとしたチョコレートなどのフランスのおつまみのほか、大阪らしいたこ焼き味のスナックもありますよ。(ラインアップは変更となることがあります)


こちらは、客室に備え付けの電話機。よく見るとボタンの右横、上から4番目に、一般的な電話機にはない「CHAMPAGNE PLEASE!(シャンパン・プリーズ)」の文字が書かれています。実は、このボタンを押すと……


5本のボトルがボウルに盛られたシャンパンワゴンが、客室へ登場!(有料)
Cuvée J2の「シャンパン・プリーズ」は、ボタンひとつでシャンパンを部屋まで届けてくれる、24時間OKのワゴンサービスなのです。客室のセラーで選べるボトルは前述のように監修メゾンの銘柄のみですが、こちらのサービスでは違うメゾンのシャンパンも選べますよ。

バスルームはエニータイムバス仕様


(画像提供)温故知新

客室のバスルームも、白基調のミニマルデザイン。タオルやバスローブは柔らかながら厚みのあるラグジュアリー仕様です。
お風呂はエニータイムバス。常に湯船に適温のお湯が張られているので、思い立ったら24時間いつでもすぐにお風呂に入れます。これは時間を気にせず自由にシャンパンを楽しみたい時にピッタリ!


バスアメニティは「CHRONO CHARME(クロノシャルム)」。ワイン醸造の際に廃棄されてしまうブドウの皮から抽出した「クロノシャルディ」をコンセプト成分に、サステナブルな製品開発を行うライフスタイルブランドです。バスタイムを楽しみながら、シャンパンやワインの生産環境へのサステナビリティへの取り組みに自然と参加できるのですね。
キャンドルも、シャンパンボトルの再利用です。