備え付けの家具が壊れたらどうなる?

備え付けの家具が壊れた時にどうなるのかは、壊れた原因によって変わります。
経年劣化による破損、過失による破損の2つのケースで見ていきましょう。

経年劣化で壊れた時

経年劣化で家具が壊れた場合は、会社が修理費・交換費を負担してくれるため、すぐに会社へ報告しましょう。
壊れたからといってすぐにゴミとして扱わないよう注意してください。
修理や交換が見込まれる家具は、以下の通りです。

・テレビ
・冷蔵庫
・電子レンジ
・照明器具
・エアコン
・ガスコンロ

時には、ベッドや机といった壊れにくいものが壊れてしまうこともあります。
しかし、なかなか壊れることがないという理由から、経年劣化として扱われることが少ないため、過失と判断されてしまうケースもあります。
こういったことを避けるには、内覧や入居時に隅々までチェックしておくことが大切です。
特に家具付きの住宅では、部屋だけでなく家具に不具合がないかしっかり見ておきましょう。
また、企業が用意したものではない家具が壊れた時にも注意が必要です。
前の居住者が持ち込み、退去時に置いていったものを「残置物」と言いますが、残置物は修理・交換の対象にならないことがほとんどです。
とはいえ、どれが残置物にあたるのかは見た目で判断できません。
入居時に残置物はあるのか、ある場合はどれが残置物なのかを聞いておきましょう。

自分の過失で壊れた時

落としてしまった、ぶつけてしまったという過失で家具が壊れた場合、修理や交換にかかる費用は自分で支払うことになります。
故意でなくても責任を取らなければならないため、日頃からの注意が欠かせません。
経年劣化によって壊れやすくなっている家具にも注意が必要です。
壊れやすくなっている家具が破損してしまった時、経年劣化として扱ってくれる可能性もあります。
しかし、事前に経年劣化を把握しておくことによって、工夫できることが増えます。
事前に交換を交渉したり、その家具に近づく時だけ細心の注意を払ったりすると、リスクを軽減できるようになります。
また、経年劣化であっても過失であっても、壊れた経緯を説明が求められるため、スムーズに話せるようにしておくこともポイントです。

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家具を選ぶ前に押さえておきたいポイント

社宅に備え付けの家具がない、または不足していた場合、新たに買って搬入する必要があります。
何も考えずに家具を買ってしまうと、搬入できなかったり、部屋が狭くなったりする恐れがあるので、家具を買う前にチェックしておきたいことがいくつかあります。
ここで、家具を選ぶ前に押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

買うものと予算を決める

家具は優先順位をつけながらリストアップすると、ムダ買いを防ぐことができます。
実際に購入する際は、大きな家具やすぐに必要な家具を優先的に買い、小さい家具はその後の購入がおすすめです。
小さな家具を先に買って設置してしまうと、大きな家具を搬入した際に先に置いた家具の移動が必要になることがあります。
先に大きな家具を買って設置しておけば、小さな家具は後から設置したほうがレイアウトする際の手間を省くことが可能です。
また、大きな家具が先に設置されることで、他の家具のレイアウトも考えやすくなります。
購入する家具の中には高価なものも含まれることがあるので、家具ごとに予算を決めておくことも大切です。
予算を立てずに気に入った家具をあれもこれも買おうとすると、お金が足りず生活必需品が揃わなくなってしまう可能性があります。
生活必需品を揃えるためにも、予算を決めて購入するものをリストアップしておきましょう。

間取りや部屋の広さ・高さを確認する

家具を選ぶ前に、社宅の部屋の間取りや広さ、天井の高さのチェックも必要です。
間取りによって、家具の置き場や置ける量が変わってきます。
例えば、ワンルームならベッドやテーブル、収納棚などは一部屋にすべて配置することを意識して、家具を買い揃えなければなりません。
しかし、1DKや1LDKなど部屋数が増えるようであれば、部屋の用途に合わせて家具の置き場を分散できるので、家具の大きさや数も変わってくるでしょう。
さらに、部屋の大きさによって置ける家具のサイズが決まるため、広さや天井の高さの確認も必須です。
部屋のおおよその寸法は間取り図から確認できますが、住戸ごとに施工誤差が生じるケースは少なくありません。
そのため、メジャーを使って実際に部屋を測ることをおすすめします。
家具のサイズは、どこにどの家具を配置するのかを考慮しながら、部屋の寸法をもとに決めていきましょう。

玄関・廊下などの広さや高さを確認する

社宅のエントランスや部屋の玄関、廊下、階段、エレベーターといった部分の広さや高さの確認も必要です。
室内で組み立てる家具であれば問題ありませんが、完成している家具を搬入する場合、玄関や廊下などを通れないと部屋まで搬入できません。
そのため、どのくらいのサイズまでなら搬入できるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
大型家具の場合、部屋の窓から搬入するケースも少なくないので、窓のサイズも確認しておくと安心です。
また、エレベーターがある社宅の場合、建物によってはエレベーターを使っての家具搬入を禁止している場合があります。
エレベーターを使って搬入できない場合、搬入料金が変わることもあるので、エレベーターでの搬入の可否や料金が変動するかどうかの確認もしておきましょう。

コンセントやTVアンテナ端子などの位置を確認する

コンセントやTVアンテナ・インターネット回線の端子の位置もあらかじめ確認してください。
位置がわかっていない状態で家具を買って配置するとコンセントや端子が塞がれてしまう可能性があり、何かと不便です。
家具や家電のレイアウトに関わる要素であるため、どこにあるのか確認し、間取り図にメモしておきましょう。

色や素材などデザインのテイストを決めて選ぶ

家具は好みのデザインのものを購入することになりますが、テイストを決めておくのがおすすめです。
色や素材感がバラバラな家具を選んでしまうと、まとまりのない雰囲気の部屋になってしまいます。
社宅でもおしゃれな部屋にしたいのであれば、色や素材感はできるだけ統一させて家具を選ぶのがおすすめです。
どんな部屋にしたいのかテーマを考えることで、家具のテイストも決まってきます。
なかなかテイストが決まらない時は、社宅の部屋の雰囲気に合わせて考えると良いでしょう。