春は1年の中で最も引っ越しが多い季節。大学進学で上京する人、新卒の就職や人事異動があった人、子供の学年区切りに合わせて引っ越しする人など、新生活をスタートさせる人がたくさんいます。

引っ越しといえば、真っ先に頭に思い浮かぶのが荷物の整理ですが、それ以外にいくつもの大切な事務手続きがあることを忘れてはいけません。必要な手続き3種類について解説していきます。

新しい部屋の環境を整えるための手続き


生活インフラ
【画像出典元】「iStock.com/Oleksandr Yashnyi」

まず、引越しで優先順位が高いのは、電気やガス、水道などの公共料金の停止や新規申し込みです。特に引っ越し先での手続きは前もって手配をしておかなければ引っ越ししてもすぐに生活がスタートできません。また、プロバイダーなどの通信関連も早めの手続きが賢明です。自宅でWi-Fiを利用している人は少なくないと思います。環境が整っていないと普段よりスマホの通信料が多くなり追加料金が発生することも想定されます。出費がかさむ時期なのでできるだけムダは抑えたいところです。

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忘れてはいけない転出・転入届など役所関係の手続き

役所関連の手続きでは、まず旧居住地で転出、新居住地で転入の届け出が必要になります。実印で契約をするような機会がある人は、新たに印鑑登録も必要です。転入届と同時に手続きしておくといいでしょう。また、自営業者やフリーターは国民年金や国民健康保険の手続きもあるので注意が必要です。国民年金は、転入届を出すときに手続きをすればいいようですが、国民健康保険は、転出先で廃止の届け出を行い、引越し後には新たに加入の申請が必要です。転出して14日以内に届け出るきまりになっているので忘れないようにしましょう。

ここで気になるのは、もし手続き中に病気やケガをした場合の治療費の負担です。でも安心してください。経過措置があるためちゃんと健康保険を使った治療が受けられます。ちなみに会社員は総務に届け出るだけで、これまで通り健康保険や厚生年金を継続できます。