何だか腕がだるい?肘から下が痛い・しびれる原因と対処法は?

腕のだるさや肘から下の痛み、しびれがあるときの対処法

腕のだるさや肘から下の痛み、しびれがあるときの対処法

ここからは、腕のだるさや肘から下の痛み、しびれの対処法をご紹介します。

症状が現れてからの期間や原因によっても適切な対処法は異なるため、まずは自分の症状に合ったものを試してみてください。

患部を冷やしてみる

仕事や運動の後に急に腕のだるさや痛み、しびれなどの症状を感じた場合は、まずは炎症を抑えるために患部を冷やしてみましょう。市販の湿布薬を貼るのも有効です。

反対に、症状が現れてから時間が経っている、慢性的に症状を感じているような場合は、温めて血行を促進してください。

また、パソコンやスマホの使い過ぎによって腕がだるくなっているのであれば、少なくとも1時間に1回は休憩を入れ、腕を休めてあげることが大切です。可能であれば、30分以上同じ姿勢を取らないよう、腕や肩を回すなどして体を動かしてみてください。

姿勢を正す

姿勢が悪いことによる腕のだるさや痛み、しびれなどの症状は、姿勢を正すことで軽減できる可能性があります。

仕事などで座って長時間作業するときは、やや浅めに椅子に腰掛け、背筋を伸ばすよう心がけると同時に、肩甲骨を少しだけ寄せるようにして背中が丸まらないよう注意しましょう。

歩くときは土踏まずから耳までのラインを一直線に保ち、太ももの真横に手がくるよう意識します。

また、歩き出す際に前足のひざをできるだけ曲げないよう意識し、かかとから着地して後ろ足は母趾(親指の先)の内側を蹴り出すようにすることも大切です。

50代を過ぎると大臀筋(お尻の筋肉)の量が減り、猫背や反り腰になりやすくなります。特に女性は筋肉量が減りやすく姿勢が崩れやすいため、正しい姿勢をキープするよう努めましょう。

ストレッチをする

ストレッチをする
出典:腕が痛いのはなぜ?こりをほぐすストレッチを紹介

腕のこりがひどい場合は、ストレッチをして疲労を蓄積させないようにするのがおすすめです。自宅だけでなく、職場でも気付いたときに行いましょう。

以下は、いすに座ったままできる前腕のストレッチのやり方です。

  1. 手のひらを下に向けて、片側の腕を前に伸ばす
  2. 伸ばした腕の手首を下に曲げ、もう一方の手で指をつかんで体に引き寄せる
  3. その状態を一定時間キープする
  4. 前に伸ばした腕の手のひらを上に向け、もう一方の手で手首を反らすように引き寄せる
  5. 1〜4の動きを反対側の腕でも同じように行う

前に伸ばした腕の肘が曲がらないよう意識しながら、こまめに取り組んでください。

整形外科を受診する

痛みやしびれが強い、力が入らない、症状が長引いているなどの場合は、早めに整形外科を受診することが大切です。

腕の痛みは、脳と直結する重要な部分である首や首まわりの異常によって起こっている可能性もあるため、少しでもおかしいなと思ったら専門の医療機関で検査を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

女性の場合は、女性ホルモンの減少によって手指に症状が現れている可能性もあります。手指の症状以外に更年期と思われる症状があるときは、婦人科を受診してみてください。

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原因を知って適切に対処することが大切!

腕のだるさや肘から下の痛み、しびれの原因はさまざまです。

腕の疲労によるものであればそれほど心配することはありませんが、原因が思い当たらない、急に痛み出した、症状がひどくなっているような場合はセルフケアでは軽減できない可能性もあります。気になる症状があるときは、早めに医療機関を受診してください。

また、生活習慣を整えて十分な休息を取ることで症状が改善できる場合もあるため、規則正しい生活を心掛けましょう。

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

監修者プロフィール:北城雅照さん

監修者プロフィール:北城雅照さん

東京の足立区に整形外科専門病院である慶友整形外科脊椎関節病院と、整形外科のクリニックである足立慶友整形外科を運営する医療法人円徳の理事長。クリニックは年間延べ10万人以上の患者様が来院。また、instagramTikTokでも積極的に情報を公開。

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