ウォーターサーバーには停電しても水を出せる機種があり、災害で断水した際にも活躍してくれます。ですが維持費もかかるため、金銭的な面も含めて検討したいところです。

そこで今回は、停電時に使えるウォーターサーバーの選び方や注意点、ペットボトルとのコスト比較についてまとめました。

災害時にも活躍するウォーターサーバー


海外のウォーターサーバー
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大災害で断水が起きると、飲み水や料理に使う水などが確保できず、命にかかわることもあります。そういう時のために、1人あたり1日3リットル、3日分計9リットルの水を備蓄しておくことが望ましいとされています。そして大容量のボトルを使う「ウォーターサーバー」が備蓄手段の一つとして注目されています。

ウォーターサーバーは「ローリングストック」になる

「ローリングストック」とは、普段使っている食品を多めに購入し保管しておき、古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の備蓄を確保しておく備蓄方法です。ウォーターサーバーは定期的に業者が水を配達してくれるため、このローリングストックの状態を継続的に作れます。

水には保存期限があり、保存期限の過ぎた水は鮮度が落ち雑菌がわくこともあるため、定期的に交換する必要があります。ウォーターサーバーを契約しローリングストックで備蓄すれば、忘れることなく新しい水を備蓄することができるため、この点もメリットといえます。

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停電時にも使えるウォーターサーバー


レバー式のウォーターサーバー
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ウォーターサーバーには停電した状態でも使える機種があります。どのような機種が停電時に活躍するか見ていきましょう。

停電時も使えるのはレバー式、コック式

ウォーターサーバーは、水の出し方で大きく以下の3タイプに分かれます。

・レバー式:レバーにコップを押し込んで水を出す
・コック式:コック(つまみ)を操作して水を出す
・ボタン式:ボタンを押して水を出す

この中で、レバー式とコック式は電力を使わないため、停電時でも利用できます。ボタン式は、一般的に電気信号を流して操作するつくりであるため、停電すると使えなくなってしまいます。

ボトルが上に置いてあるタイプ

水のボトルがウォーターサーバーの上に置いてあるタイプは、重力によって水を押し出すため、停電時でも使えることが多いです。一方、ボトルが下に置いてあるタイプは、電力で汲み上げる方式であるため、停電すると使えなくなってしまいます。

ボトルを外して飲むことも可能

停電時に使えないタイプのウォーターサーバーであっても、ボトルをサーバーから取り外せば、中身を出して飲むことが可能です。ボトルだけで飲む際に便利な「ポータブルスタンド」を別売りで販売している業者もあります。

停電用装備付きのサーバーもある

以下のような停電用・災害用の装備が付いた機種も販売されています。

・非常用電源ユニット
・転倒防止ワイヤー
・転倒時の自動電源OFF機能
など