永眠した父。親が教えてくれた最期のこと。私は自分の死後、遺された家族のために何をすればよいかというヒントをもらいました。
葬儀とお金の話
父を看取り、悲しみも癒えぬ翌日、兄に呼ばれて葬儀社へ。
88歳と344日で逝去した父、友人も兄弟もほとんどがもうこの世におりません。家族葬で温かく見送りたい私と、生まれ育った地元で父名義の家に住み自治会活動をしている兄とでは、思考が真逆。
話し合いの末、私が折れて一般葬になりました。その結果、費用は想定の5倍ほどに。
すぐに支払うものがあるかもと、ある程度まとまったお金を兄に預けることにしました。
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遺品整理と相続の話
葬儀の3日前、棺に納めるものを見つけに実家を訪れました。実家へ上がるのは、終末期病院に父を移転させた以来です。
玄関を開けて愕然、ゴミ屋敷。遺品整理のはずが大掃除からスタート。辛うじてきれいな父の部屋で、愛用のカメラや数珠、着物などいくつかの遺品を確保しました。
父が大事にしまっていた数珠は孫たちへ
家を見るまで、私は相続放棄を考えていましたが、考え方を変えました。
「私、相続放棄しないから。この家に住み続けたいなら家の名義はお兄ちゃんでいいから、お金の相続は私にして。それ右から左でお兄ちゃんに貸すから、新盆までに家をきれいに復元してちょうだい」
ちゃんとできるでしょうか。