パリ・ファッション界を魅了するヴィーガン弁当。その作り手とは

パリ・ファッション界で大人気のヴィーガン弁当がある。色とりどりのおかずは見るだけで楽しくなり、美味。パリコレクションの期間中は引っ張りだこ。
この弁当を作っているのが、パリで「H VEGAN BENTO」を主宰する白石浩子さんだ。

ヴィーガン弁当の中身は?


フランス語のお品書き

ある日のメニューを見てみると・・・。レンコンのはさみ揚げ、ショウガ照り焼き、ポルチーニ茸のクリームコロッケ、がんもどき、柚子こしょうマヨ、ポテトサラダ、ニンジンと根セロリの塩きんぴら、ズッキーニとエノキのナムル、カリフラワーのカレー焼き、草間ラディッシュ、赤ダイコンの梅酢漬け、黒米入りご飯と自家製ゴマ塩。

ほかにも紙製の容器に入れてお品書きと割りばしを添え、赤いひもで結んだすてきな弁当だ。


白石浩子さん

(広告の後にも続きます)

「きれい!」と喜んでもらえる弁当に

ファッションショーのバックステージなど、多い時には約140人分の注文が入ることもある。ファッションの広告写真の撮影のロケ現場用でも30~40人分。総菜は毎回10種類程度作っている。

「ふたを開けたときに『きれい!』と思ってもらえるように、毎回ベストの弁当を作りたい」。こう考えた白石さんのヴィーガン弁当は、色がきれいなのが特徴だ。「一般的にヴィーガンはどうしても茶色のイメージがあるので、それを覆したかった」

もうひとつの特徴が揚げ物。「ヴィーガンの人も肉好きの人も喜ぶような料理にしたい」。ナスのはさみ揚げやキノコの空揚げ、豆腐の塩麹揚げ、枝豆ずんだコロッケなど、多彩だ。

デザート用にクッキーを作ることもある。フランス・ブルターニュ地方の焼き菓子で円形のサブレー「プチ・プランス」をモデルにしたもので、ブランドからの注文が入った場合は、そのブランドの名前を入れることも。アルファベットの型は、日本に帰国した時に100円ショップで買ったものを大事に使っている。