パリ・ファッション界を魅了するヴィーガン弁当。その作り手とは

パリ・ファッション界で大人気のヴィーガン弁当がある。色とりどりのおかずは見るだけで楽しくなり、美味。パリコレクションの期間中は引っ張りだこ。
この弁当を作っているのが、パリで「H VEGAN BENTO」を主宰する白石浩子さんだ。

バックステージのケータリングも

ファッションショーをはじめ、イベントのためのケータリングも行っている。ファッションモデルのやせすぎの問題が起きて以来、ブランド側もファッションショーのバックステージなどに並べる食事を充実させてきたという経緯がある。白石さんの料理は健康的であり、しかもヴィーガンなだけに人気が高い。シャネルのために、ショウガと煎りゴマを混ぜた酢飯をラディッシュの甘酢漬けで包んで、真ん中に柚子の皮を添えた手まりずしを作るなどの創意工夫も欠かさない。
ビュッフェスタイルで食事を提供するときにも、自ら足を運び、モデルやスタッフに自分でサービスする。「目の前でみんなが食べる様子を見ているのは楽しいし、『あなたがお弁当を作っている人だったのね。知らなかった』と驚かれるのもうれしい」

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「夢はヴィーガン居酒屋」

手を動かすのが好きで、クリエイションも大好き。肩がまひするぐらい野菜を刻んだりスライスしたり。「いっぱいいっぱいの状態で苦しくないですか」と尋ねると、「楽しい」という答えが返ってきた。「人を幸せにするから」とも。
夢はヴィーガンの居酒屋を開くことだという。「小林薫が主演のテレビドラマ『深夜食堂』みたいに、コの字になったカウンターのあるのがあこがれです」

text: 宮智 泉(マリ・クレールデジタル編集長)
photo: Sadaharu Hoshino(白石さん、型の写真)

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