【高齢親の片付け】認知症の母のタンスを捨てたい…1か月も頑固に反対した父!

母の部屋には大きなタンスが2棹鎮座していました。それは母の消費の一部であり、特別な思い入れが無いのはわかっていました。しかし捨てるまでには、大きなハードルがたちはだかりました。

母の溜め込み癖と汚部屋からの脱出

母は衝動買いとモノを捨てられないタイプで、部屋は物で溢れ動線も確保できず、生活にも支障をきたしていました。

世代的に物を捨てることは、感情的なハードルが高かったのでしょう。また、母は他人や家族ともあまり心が通わないタイプだったので、それも関係あるのだと思います。

とにかく恐ろしいくらいのモノが詰まっていました。一緒に片づけたこともありましたが、なかなか進みませんでした。

ところが今回はどうしても片づける必要性が出てきました。筋力が落ちて転倒し、入院を経て介護度が上がってしまったのです。

そこで母の介護部屋を作ることになりました。その流れで母の部屋を客間にするため毎日せっせと1時間ずつ片づけましたが、なんと2週間程度かかりました(6畳なのに!)。

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予想してなかった思わぬ人の反対を乗り越え、タンスを出す決断

ところが断捨離は突然中断しました。

当初タンスはゴミに出し快適な部屋を作ると、一緒に計画を立てていた父の気持ちが変わってしまったのです。

父は母のタンスを捨てることになぜか猛反対し、それが断捨離を遅らせました。家族会議で話し合っても納得がいかないようでした。母の現実を直視できなかったのだと思います。

わたしから見たら、母はとても前の状態へは戻れそうにありませんでした。ですが父と何度話し合っても「そんなにひどくない(母の状態)普通の生活に戻れる」というような話ばかりでした。

年を取るほどいろんなものへの執着はひどくなっていくようです。気持ちはわからなくも無いのですが、わたしとしては新たな生活への適応に前を向いて進んでいきたいのに、ごねる頑固な父に手を焼いていました。

最終的には母にタンスの写真を見せて「これ何かわかる?」と聞いた返事が「なにかねぇ?」だったことをサインに、父もようやくタンスを出す決断を下しました。

ここまで1か月経過。疲れました……。

介護職の友人が言うには、男の人の方がただオロオロして現状を変えたがらないそうです。