NISAやその他の資産運用も勘案する 


NISA
【画像出典元】「Panchenko Vladimir/Shutterstock.com」

iDeCoの月額投資額は個人事業主で6万8000円、会社員で2万3000円と上限があるため、その他の資産運用とのバランスを考え、ポートフォリオを決めることも大切です。

子育て世代は目先の教育費などにお金がかかり、NISAなどでの資産運用にあまりお金が回せないかもしれません。その場合は先に紹介したようにiDeCoは外国株式を中心に積極的にリスクを取ると良さそうです。

一方、独身の場合、投資に回せるお金が比較的多いため、NISAの「つみたて投資枠」を活用している人も多いでしょう。「つみたて投資枠」は一定の基準を満たした投資信託が中心となるため、例えばREITや債券ファンドは対象となりません。よって、つみたて投資枠で外国株式中心に積立投資を行い、iDeCoではバランスファンドにすることで分散投資も可能となります。

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GPIFを参考にするのも1つ

私たちの将来の大切な年金積立金を運用している独立行政法人のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)。200兆円を超える残高を抱えていますが、GPIFは概ね以下のポートフォリオとなっています。

出典:GPIFウェブサイト

GPIFは四半期に1度、運用状況を発表していますが、通常年3~4%の利回りとなっています。よって、年間で同じぐらいの利回りを期待する場合はGPIFと同様の運用を行うと良いでしょう。もっとリターンが欲しいということであればその分リスクも伴いますが株式の比率を高めると良いでしょう。このようにGPIFを1つの目安として考えるのも分かりやすくて良いですね。