育苗のポイントは「風」!

ポリポットで育苗して植えれば、初期の鳥の被害は避けることができます。ポリポットに2、3粒ずつタネを播きます。育苗中の苗も、昼間はなるべく外に置きます。外の風に当てることで太くて丈夫な苗が育ち、徒長した苗よりもたくさんの実をつけます。私の母は以前、育苗を室内で行っており、徒長して何度も失敗したそうです。その後、外の風に当てると徒長が防げることを知り、育苗中の苗を昼間は外に出し、夜は室内に移動するようにしました。初心者の方にはガーデンセンターなどで販売される苗もオススメです。

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定植後は水切れに注意


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ポットで育苗した苗は、双葉が開き、本葉が1、2枚出てから定植します。大豆の根には根粒(こんりゅう)という粒ができてその中に根粒菌が生息し、空気中の窒素を大豆が使える形にして供給するため、栄養分の少ない土でも育てることができます。逆に肥料を多く含む窒素成分の多い土で育てると、葉ばかりが茂って実がつかないので気をつけましょう。大豆は根を浅く張るため乾燥に弱く、水を大量に必要とする開花期(7~8月頃)には特に注意が必要です。この時期に水切れすると実入りが悪く小粒になってしまいます。土の表面が乾いたら、朝か夕方に水をたっぷりやりましょう。

花の咲く時期に雨が少ないと紫斑病にもなりやすいので、水をたっぷりやるのを忘れずに。花が咲く時期にはカメムシやアブラムシに花を食べられてしまわないよう注意が必要です。