味噌や醤油の原料のほか、煮豆、豆腐、納豆などの加工品も含めて、長く日本の食卓を支えてきた大豆。大豆はビールのおつまみの代表、枝豆が熟したもので、プランターでも栽培できます。早採りすれば枝豆で、熟せば大豆として楽しめますよ。直播きとポット苗栽培のポイントをご紹介します。

300種類以上ある大豆


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一般的に大豆と呼ばれているものは「黄大豆」という種類ですが、じつは大豆の品種はとても多く、300種類以上あるといわれます。お正月に煮豆として食べられる黒豆は黒大豆、打ち豆や煮豆によく使われるのは青大豆といったように、色も大きさもさまざまです。育てるときは、用途や育てる気候に適した品種を選ぶとよいでしょう。その土地でずっと古くから育てられてきた「エアルーム品種」が見つかることもあります。また大豆を未熟なうちに収穫したのが「枝豆」です。枝豆を収穫せず、サヤが枯れるまで中で完熟させたものが「大豆」になります。枝豆用の品種もありますが、大豆用の品種を枝豆のうちに収穫すると、濃厚な味が楽しめます。ぜひ多めに栽培して、早採り枝豆も楽しんでみてください。

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直播きは鳥に気をつけて!


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タネ播きの時期は5〜6月です。枝豆用と大豆用の品種では、タネ播きの時期が違うので、よく調べましょう。直播きは、植え替えで根が傷む心配がなく丈夫な苗が育ちますが、マメ類のタネや双葉は、鳥たちの大好物。タネ播き直後や芽が出た途端に、鳥に食べられてしまうこともあります。防鳥・防虫ネットをして育てましょう。プランター栽培の場合は15cm以上離しながら、一つの穴に2、3粒ずつタネを播きます。都会のベランダガーデンなどでも意外に鳥の被害があるので、ネットは忘れずに。