災害時のための備蓄方法として注目されている「ローリングストック(回転備蓄)」。合理的である反面、マメに補充しないといざという時に「ない!」という事態が起きてしまうのが欠点ですが、サブスクであれば定期的に送られてくるのでローリングストックをスムーズに行えます。

今回は、ローリングストック備蓄とおすすめのサブスクサービスをご紹介しますので、理解を深め災害に備えましょう。

災害と備蓄


大地震で崩壊した町
【画像出典元】「maroke- stock.adobe.com」

大地震などが起きると、断水が生じ、飲み水が確保できない恐れがあります。また物流がストップすれば、スーパーやコンビニに行っても商品が品切れとなり、食材や生活用品が購入できない状況になる可能性も考えられます。

大災害の場合、ライフラインの復旧に1週間以上かかることもあるため、最低「7日×人数分」の備蓄が望ましいと言われています。

何を備蓄すればいいの?

農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」では、災害時の備蓄例として、以下のような食品や生活用品が挙げられています。

【家庭備蓄の例(1週間分/大人2人の場合)】
・水 2L×6本×4箱(1人1日およそ3L程度)
・カセットコンロ
・カセットボンベ×12本
・米 2kg×2袋
・乾麺(そうめん2袋、パスタ2袋)
・カップ麺類×6個
・パックご飯×6個
・牛乳、シリアル
・レトルト食品(牛丼の素、カレー等18個、パスタソース6個)
・肉や魚の缶詰(お好みのもの18個)
・日持ちする野菜類(たまねぎ、じゃがいも等)
・調味料(砂糖、塩、しょうゆ、めんつゆ等)
・梅干し、のり、乾燥わかめ等
・インスタントみそ汁、即席スープ
・野菜ジュース、果汁ジュース等
など

参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」より

ご覧のように、災害時に備えてたくさんの食品や生活用品が必要です。上記はあくまで例となり、ご自身の生活や家庭環境に合わせて備蓄品を選定、調整しましょう。

災害中に水分不足になると命に関わることもあるため、水は十分に用意しておきたいところです。

また、災害時には栄養失調になりやすいため、タンパク質のとれる缶詰、ビタミンや食物繊維をとるための野菜やサプリメントなどを用意しておくと心強いです。加えて家が倒壊したりすると、調理ができない環境に陥ったり、料理をする気力すらなくなることもあるため、カップ麺やレトルト食品など、簡単に食べられるものも一定量用意しておいた方が安心でしょう。

(広告の後にも続きます)

ローリングストックとは


ローリングストックのイラスト
【画像出典元】「Popo123- stock.adobe.com」

ローリングストック(回転備蓄)とは、災害時用の備蓄手段の一つであり、合理的な備蓄方法として注目されています。

「普段使っている食品を多めに購入し保管しておき、賞味期限が近いものから消費し、消費した分を買い足す」という流れを繰り返すことで、備蓄する食品をローリング(回転)させていきます。日常的に使っている食品を備蓄として兼用するイメージであり、無駄なく効率的に備蓄をすることができるのです。

ローリングストックのメリットは?

倉庫などに水や食品を何年も保管しておく通常の備蓄方法は、賞味期限がネックとなります。たとえば、「保管していた備蓄品の賞味期限がほとんど切れていて災害時に食べられなかった」「災害に遭わず、賞味期限が近づいた備蓄品を一気に食べることになった」など、賞味期限切れによるトラブルが起きやすいのです。

ローリングストックであれば、古い備蓄品は都度消費していく形となるため、賞味期限切れによるトラブルが減ります。

ローリングストックのデメリット

ローリングストックのデメリットは、身近な場所に保管スペースが必要となることです。頻繁に備蓄品を入れ替えていくため、屋外の倉庫などではなく、家の中の出し入れしやすい場所に一定量の備蓄品を保管するスペースが必要となります。

また、消費した分の買い足しを忘れると、いざ災害が起きた時に備蓄品が足りなくなってしまうため、こまめに買い足す習慣を身に着ける必要があります。この点に関しては、後述するサブスクを利用すればある程度カバーすることができるのです。