スポンジが「灰色」に!? イギリスと日本の決定的な食材の違い
一度、語学学生時代に、当時イギリスに住んでいた日本人の友達に日本のようなショートケーキを作りたいから教えて欲しい! と頼まれ、教えたことがあります。ショートケーキといえば、ジェノワーズ生地。

まだイギリスでのお菓子作りをしたことがなかった当時、知らなかったことがありました。それは、材料の違いです。特にイギリスと日本の卵のは違うのです! イギリスの卵は日本の卵のように黄身が黄色くありません。なので、できたスポンジケーキがなんだか白というか灰色に(ちなみに、スクランブルエッグなども、白っぽく出来上がります)。全然美味しそうじゃありませんでした。見た目の色って大事なんですね。日本に帰国した時に、今度は逆に卵の色の濃さにびっくりしました。

そして、小麦粉も全然違うため、なんだかふわふわというよりは弾力があり、生クリームもすぐにボソボソになってしまうのです。本当に頑張って作ったのに、思い通りにはいかなかったのです。友達はそれでも日本風のお菓子の完成に、とっても喜んでくれて、ホッとしましたが、こんなにも材料が違うのかと思い知った出来事でした。イギリスでのパティシエ修行をする前の懐かしい思い出です。
気張らずさっと作るのが本場流! 失敗を恐れず楽しむイギリスの家庭菓子

ということで、同じレシピ、同じ手順で作っても、どうしてもイギリスのものとは別のものができてしまいます。イギリスから帰国してすぐの頃は、イギリスと同じように作りたい! と思ってあれこれとチャレンジしましたが、どのように作っても、完全に一緒にはなりません。最近では、私が美味しい! と思えるのが一番だなぁと思って、レシピを作っています。
失敗することもありますが、私がご紹介しているイギリス菓子はイギリスの家庭菓子。家族や友達、もちろん自分も美味しいと思えて、気を張らずに、さっと作ってみんなで食べるということがイギリスの家庭菓子の原点。あまり深く考えず、楽しく作って、みんなで美味しくいただくのが一番かなと思っています。
それでは作っていきましょう!
