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Fukuoka Flower Show 2026がすごかった! 最優秀賞の庭、話題の花、映える演出まで総まとめ

Fukuoka Flower Show 2026がすごかった! 最優秀賞の庭、話題の花、映える演出まで総まとめ

ベストコンストラクション(最優秀施工賞)&ピープルズチョイスのW受賞「A Garden Where Kindness Blooms ― やさしさの芽吹く庭 ―」

ベストコンストラクション(最優秀施工賞)&ピープルズチョイスのW受賞「A Garden Where Kindness Blooms ― やさしさの芽吹く庭 ―」

ベストコンストラクション(最優秀施工賞)は「A Garden Where Kindness Blooms ― やさしさの芽吹く庭 ―」。自然を感じ、触れ合う体験を通して、生命への共感と思いやりを育むことをテーマにした庭です。かやぶき屋根の小屋、地域の木々や草花、あぜ道のような園路、林の小径、バイオネスト型コンポストなどを組み合わせ、自然の循環や生きものの気配を身近に感じられる空間として構想されました。 

ベストコンストラクション(最優秀施工賞)&ピープルズチョイスのW受賞「A Garden Where Kindness Blooms ― やさしさの芽吹く庭 ―」

手がけたのは、造園設計や花とみどりの活動を行う藤井宏海さん。2023年・2024年の「一人一花フラワーチャンピオンシップ」最優秀賞、2025年の「FUKUOKA FLOWER SHOW pre-event ガーデンコンテスト」メンター賞などの実績を持つデザイナーです。 施工はHOUSE、マタケ造景株式会社、ソラアルキ、有限会社成富石材造園、茅葺き かぜおり、魁 左官が担当し、西日本短期大学西川研究室も施工協力として参加しました。かやぶき屋根の小屋、あぜ道のような園路、自然な植栽のつながりといった魅力は、こうした多分野のチームが力を合わせて、コンセプトを実際の空間へと丁寧に落とし込んだからこそと感じさせます。

小花が入り混じる“野原のような風景”を、緻密な植栽で立ち上げた

ベストコンストラクション(最優秀施工賞)&ピープルズチョイスのW受賞「A Garden Where Kindness Blooms ― やさしさの芽吹く庭 ―」

この庭は最優秀施工賞に加え、来場者投票によるピープルズチョイスでもガーデンコンテスト部門の1位に選ばれました。小さな花々が入り混じって咲く、野原のようにやわらかな風景に、「なんか懐かしい」と来場者の足を止めていました。ぱっと見には自然に咲き広がっているように見えますが、実際にはこうした景色をデザインと植栽で成立させるのは、高難度といえます。高さも咲くタイミングも異なる植物を重ねながら、つくり込みすぎず、しかし散漫にも見せない。その絶妙なバランスの上に、この庭の自然な美しさは成り立っていました。

Fukuoka Flower Show 2026

実際の植栽リストを見ても、その工夫がよく分かります。高木にはウラジロガシ、ヤマサザンカ、リンボク、ヤマザクラ、アブラチャン、中低木にはミツバツツジ、ユキヤナギ、コデマリ、シジミバナなどを配し、その足元にワスレナグサ、チドリソウ、リナリア、ムラサキハナナ、ビスカリア、モモイロタンポポ、ムスカリなどの草花を重ねています。なかでもユニークなのは、春のナズナやスズシロ、ハコベラといった七草を植栽の一部として取り込んでいたこと。 

Fukuoka Flower Show 2026

ガーデンコンテストでは、完成度の高い花壇的植栽や、強いテーマ性を持つ植栽構成を見ることは多くありますが、こうした春の野の景色や日本の季節感、食や文化とつながる植物が庭の中に織り込まれているのは、新鮮かつ見応えがあり、見る人の感情も揺さぶったようです。

Fukuoka Flower Show 2026

このガーデンコンテストは、英国RHSチェルシーフラワーショーに準拠し、実際にRHSの副会長を務めるジェームズ・アレクサンダー・シンクレア氏と理事のリズ・ニコルソン氏が来日し審査を実施。RHSが公開するショーガーデンの審査では、コンセプトの実現度、独創性、全体の完成度、平面・立体の空間構成、施工精度、植栽デザイン、植物の品質や健康状態まで、多面的に評価されます。

2つのゴールドメダルは方向性は異なりますが、どちらも単なる装飾ではなく、庭という表現で何を伝えたいのかが明確だった点などが共通していました。 

ベランダガーデン、ハンギングバスケットなど “暮らしに近い花”の魅力も

ベランダガーデン

ショーガーデンが大きな見どころである一方で、ハンギングバスケットやベランダガーデンのコンテストも、今回のイベントに親しみやすさを与えていました。ベランダガーデン部門はエフェクトの「Urban Escape Balcony ~都会の上に浮かぶ、私だけのリゾート~」がベストベランダ賞とピープルズチョイス賞をダブル受賞。

ハンギングバスケット

ハンギングバスケット部門では、大阪府の高見周一さんの作品「情熱と挑戦」(写真右)が最優秀賞を受賞。春の花のグラデーションでテーマがよく表現されている点、細部まで丁寧に作り込まれた完成度の高さが高評価となりました。また、ピープルズチョイス賞には福岡県の長野恭子さんの作品「Spring Flowers」(写真左)が選ばれました。

これらの部門は来場者が「自分の暮らしにも花を取り入れたい」と感じられるのが魅力。大きな夢の庭と、限られたスペースでも楽しめる庭。その両方が同じ会場にあることで、イベント全体に厚みが生まれていました。 

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