スズランの名前の由来と花言葉

スズランの名前は、花の形が鈴に、葉の姿が蘭に似ていることに由来します。英名のLily of the valleyは、ラテン語の学名「谷間の百合」を訳したものです。
花言葉は、春の訪れを象徴する「再び幸せが訪れる」や、清らかな花姿にちなんだ「純粋」「謙虚」など。詳しくは後述しますが、フランスでは相手の幸せを願ってこの花を贈る習慣があります。
人々に愛されてきたスズラン
ヨーロッパでは「幸運を運ぶ花」「春の訪れのシンボル」とされて愛されてきたスズラン。ここからは、スズランが人の文化においてどのように親しまれてきたのかを紹介します。
5月1日はスズランの日

フランスでは5月1日は「スズランの日(jour de muguet)」。スズランは「もらった人には幸運が訪れる」とされていることから、大切な人に感謝を込めて、スズランを贈る日です。
「スズランの日」の歴史は古く、16世紀までさかのぼります。フランス国王シャルル9世がスズランを贈られて大変喜び、「幸せを分けてあげよう」と毎年宮廷の女性たちへ贈ったことが始まりでした。この習慣が庶民へ広がり、「贈られた人に幸運が訪れる」という風説が定着しました。
スズランにまつわる伝説や風習

スズランにまつわる伝説や風習も数多くあります。
ヨーロッパでは、キリストが殉教したときに、聖母マリアが流した涙からスズランが生まれたという言い伝えがあります。また、森の守護聖人セントレオナードが3日間の死闘の末に大蛇を倒した際、彼が流した血の跡からスズランが咲いた伝説も有名です。
古くからの言い伝えによって、スズランは純潔の象徴とされ、人々に癒やしや幸福をもたらす特別な花として、現代でも深く愛され続けています。
スズランの香り

スズランはバラ、ジャスミンと並ぶ三大花香(フローラルノート)の1つで、香水の世界でも重要な存在です。
ただし、スズランの香りは抽出が大変難しいため、調香師が科学的に再現したものが香水に使用されています。
