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捨てたらもったいない! 買ってきた「空芯菜の茎」から始める超簡単な無限水耕栽培

捨てたらもったいない! 買ってきた「空芯菜の茎」から始める超簡単な無限水耕栽培

クウシンサイの挿し芽

クウシンサイ
Ageng Arifian Sasono/Shutterstock.com

5月から10月に、挿し芽で簡単に増やすことができます。特に夏の温度が高い時期は生育が早いです。

クウシンサイは再生力が強く、根元付近の茎をコップに水ざしするだけで発根して芽が出てきます。初夏頃からクウシンサイが野菜売り場で流通するようになるので、苗を購入するよりお得に栽培をスタートできます。赤玉土小粒などの用土に挿し芽しても、用土を乾かさなければ簡単に発根します。

挿し芽する際は、上部の葉を2~3枚だけ残して下葉をとってください。葉が大きい場合は半分に切ります。水ざしして葉が多くついた苗を用土に植える場合は、古い葉をとって葉の量を1/3~半分程度減らしてから植えてください。

クウシンサイの植え付け・植え替え

クウシンサイ
ThessaElArta/Shutterstock.com

植え付け(地植え)

連作障害はないので、前年度栽培した場所でも再度問題なく植えることができるのも利点です。多めの肥料を好むので、たくさん収穫するにはしっかりと土づくりをすることが大切です。

植え付けの適期は5~6月です。植え付け前の準備として、2週間くらい前に1㎡当たり堆肥や腐葉土3㎏、化成肥料150gを均一にまき、耕しておきます。苗を株間20~30cmあけて植え、種まきで育てた小さな苗は1カ所に2株植えるとよいでしょう。植え付け後にたっぷり水やりしてください。植え付け後に敷き藁などで表土の乾燥を防ぐとよいでしょう。

植え付け・植え替え(鉢植え、プランター)

鉢植えで育てる場合は、ポット苗が根詰まりしたら5~6号鉢に植替え、最終的に8号くらいの鉢に植えます。はじめから苗を3鉢程度寄せ植えにして8~10号鉢に植えてもよいでしょう。

プランターに植える場合は、65cm幅のプランターの場合、3~5株植えます。

いずれも肥料と水をしっかり与えられるなら、2~3cm間隔くらいの密植気味に植えても育ちます。

用土

多くの植物に使える一般的な培養土か、野菜用の培養土を利用することができます。自分で配合する場合は、赤玉土小粒7:腐葉土3を混ぜた用土などを使います。

クウシンサイの育て方・日常の手入れ

クウシンサイ
Dezych/Shutterstock.com

水やり

水生、または半水生の植物なので、乾燥を嫌います。春の温度が低く苗が小さい時期は、用土の表面が乾いたら水やりしますが、その後の晴れた日は毎日水やりしてください。

鉢植えやプランターは夏に腰水栽培できますが、溜めた水がお湯にならないよう注意してください。

肥料

植え付け後、元肥が切れた1カ月後ぐらいから10月まで肥料を切らさないように追肥します。窒素が多め、または3要素が等量程度含まれた緩効性化成肥料などを規定量与えます。

病害虫

アブラムシが発生することがあります。春は日当たりのよい場所で育てると発生が少ないです。発生したら、初期のうちは水を強めに当てて洗い流すようにします。

またベランダなど乾燥しやすい場所ではハダニが発生します。半日陰から明るい日陰に移動し、葉水をよく与えるようにしてください。

クウシンサイの簡易的な水耕栽培

クウシンサイ
kobrunrun/Shutterstock.com

家庭で水耕栽培する場合は、密集した状態で栽培できます。水質のよくない池で茎が浮かんだ状態でも生育できる水生植物なので、難しく考える必要はありません。ペットボトルやビニールコップなどを利用して、少しの工夫でさまざまに栽培することができます。以下に100円ショップで購入できる簡単な資材を使ってたくさんのクウシンサイを収穫できる方法を紹介します。

水耕栽培の種まき・苗の植え付け

クウシンサイ
撮影:小川恭弘

【用意するもの】

  • プラスチック製のザル
  • ザルが収まるサイズのバケツ
  • 不織布
  • 野菜用の培養土、または軽石小粒

プラスチック製のザルと、ザルがちょうどはまるサイズのバケツを購入します。バケツとザルがセットになったものも販売されています。

不織布をザルにしき、その上に野菜用の培養土をザルの半分~2/3程度の高さまで入れます。また培養土の代わりに軽石小粒を使っても、初期の成長はやや遅れますがその後は問題なく生育します。

ジョウロなどで水をかけて用土を湿らせ、2~3cm間隔くらいで密集気味に種まきして軽く覆土してください。用土に挿し芽してもよいでしょう。

その後はバケツに貯めた水がザルの底の部分に浸かるようにすれば、用土が底面から湿るようになります。ただし春の温度が低い時期は底面給水せず、室内の日当たりのよい場所でザルに直接水やりしたほうが発芽率や初期生育がよいです。

水耕栽培の管理

根がザルから長く伸びてバケツの水を直接吸収するようになったら、用土が水に浸からなくても問題ありません。水の交換は2~3週間に1回やれば大丈夫です。夏は水の減り具合が激しいので、水量のチェックを怠らないようにしてください。

バケツの水には、肥料成分として微粉ハイポネックスを1,500倍~3,000倍程度に薄めて与えるようにします。肥料は、ザルから根が多く伸びてきたくらいのタイミングで与えます。

クウシンサイの収穫

クウシンサイ
Arayabandit/Shutterstock.com

つるの先端の柔らかい部分を10~30cmほど切って収穫します。

植え付け後、30~40cmほどの高さに伸びたら、株元から3~4節を残して切り収穫します。その後発生した脇芽を伸ばし、分岐した部分から1~2節を残して切り収穫を繰り返します。

収穫が遅れて枝葉が茂りすぎると、脇芽が伸びにくくなります。適度に収穫して風通しよく育てるとよいでしょう。

秋に花が咲いて結実すると茎が硬くなり、生育も衰えてきます。

クウシンサイの栽培ポイント

クウシンサイ
Robert Buchel/Shutterstock.com
  • 高温性で夏に最もよく生育する
  • 水生植物なので乾燥に弱い
  • 水耕栽培がおすすめ
  • 肥料切れに注意
  • 挿し芽でよく増える

風味がよく栄養豊富なクウシンサイは、水辺などで簡単に栽培でき生産性が高いので、東南アジアなどでは最も重要な野菜です。クウシンサイを栽培すれば近年の夏の猛暑にも負けずに旺盛に生育し、貴重な葉物野菜がたくさん入手できます。生育も早いので驚くほど何度も収穫でき、重宝することでしょう。水耕栽培ならあまり手間がかからずグングン大きくなるので、生育する様子の観察も楽しめます。

野菜として入手したクウシンサイの根元付近の茎を利用して、気軽に栽培を始めてみませんか。

Credit 文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 - おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。

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