NISA投資枠を上限の360万円まで活用していい人の特徴
それでは具体的に年間360万円の投資枠を上限まで使い切って良いのは、どのような人でしょうか?以下の条件に当てはまる方は、新NISAの年間上限額まで積極的な投資を検討してみましょう。
1.半年分の生活費にあたる金額以上の貯金がある人
病気やケガなどで収入が減少したりすることもありえます。NISAの上限額とは関係なく、半年分の生活費に相当する貯金を予備費として準備していることが望ましいです。
2.金融商品の価格変動に耐えられる人
資産運用をしていると、株価が急に大きく動くことがよくあります。振り返ってみると、2008年のリーマンショックでは株価がたった半年で半値になり、元に戻るまで数年かかりました。最近でも、2024年8月に日経平均株価が1週間で7000円近く下がるなど、大きな変動がありました。
また、2025年4月の「トランプショック」のように、大統領の発言一つで世界の株が一気に下がることもありました。ただ、その後は各国の金融政策や企業の努力で市場は立ち直り、2025年11月には日経平均株価が5万円を超えるほどの回復も見せています。
このような激しい値動きがあったとしても、「下がったからといってすぐに慌てない、落ち着いた心」を持つことが大切です。
投資額が多くなるほど、少しの価格変動で保有資産の増減が大きくなります。過剰に不安になったり焦ったりせず、冷静に状況を見守れる人が、NISAの年間360万円という上限額まで投資を行い、長く運用を続けられる人だと言えるでしょう。
3.各種の固定費の準備ができている人
車検や固定資産税、教育費、住宅の頭金などすぐには使わないけど使う時期や必要な金額がわかっている種類の費用があります。この費用をまかなうために金融商品を売却しなければならないという人は要注意です。金融商品に手をつけなくても大丈夫な人は上限までの入金を考えても良いでしょう。
4.2023年までのNISAや課税口座で金融商品を保有している人
旧NISAや課税口座などで既に購入済みの株式や投資信託を売却し、その資金を新NISAに投入するということであれば上限まで購入しても良いでしょう。特に長期運用を考えているような投資信託は、いったん売却して新NISAで再度購入するという手段は有効だと思います。ただし売却時のコストや売却時の利益に課税されることもあるので、その点を許容できるのであればおすすめです。
年間360万円にこだわらなくていい理由、新NISAの最大メリットは無期限運用
2024年からの新NISA制度では非課税運用期間の縛りがなくなりました。上限額の360万円に注目が行きがちですが、実は最大のメリットは運用期間の縛りがなくなったことです。運用期間の縛りがなくなったことで、非課税のメリットを受け続けながら短期投資にも長期投資にも使えるようになったのが新NISAの特徴です。
