◆番組は「お蔵入り」に…

「ロケが終わり、編集をしている最中の、ロケから6日後でした。私とAさんの共通の知人から、Aさんが性被害に遭ったという連絡を受けたと聞きました。知人(筆者注:業界関係者)から連絡があった後に、AさんからもLINEがきました。すぐに上の者である番組プロデューサーに連絡をしました」
そしてこの事件を受けて、今回撮影したは映像はお蔵入りに……。
「いわゆる『お蔵入り』という形になりました。基本的に私たちや技術スタッフ、ロケバス、運転手さんのギャランティーやお店で飲食した経費など、損害になっているかなと思います」
◆弁護側は証人が“被害に気づかなかった”点を追及
一方で、検察側の有罪立証を崩そうとする弁護側は、証人に番組の出演者として候補に挙がった芸能人の名前を書かせるなど、細かく番組制作の事情について質問していた。さらに、Aさんから被害申告を受けた際の印象について尋ねた。「信じられませんでした。まずロケでそういうことに遭うこと自体、前代未聞ですし、はじめてのことだったので信じられなかったです」
弁護側はAさんが性的行為に「同意していたこと」を引き出そうとしたのだろうか。こんな質問をしていた。
「ロケ中、Aさんの体調や気分、様子がおかしいと思ったことはなかったんですね?」
証人は「Aさんの様子がおかしいような印象はなかった」と認めたうえで、そのことからも「事件が信じられない」と振り返っていた。

