エリゲロンの植え替え(鉢植え)

植え替え
大株になると腐りやすいので、1~2年に1回、春の3~4月か秋の10月に株分けしてから植え替えます。根鉢をくずして株を半分に分け、同じサイズか一回り小さな鉢に植えます。
ポット苗を購入した場合は、根鉢をくずさずそのまま一回りから二回り大きな鉢に植え替えます。根鉢をくずさない場合とカルビンスキアヌスの植え替えの適期は、春の3~6月、または秋の9月~11月上旬です。
用土
水はけのよい用土が適します。赤玉土6:腐葉土2:軽石2を混ぜた用土や、一般的な草花用の培養土と山野草用の培養土を半分ずつ混ぜた用土などを使います。特に丈夫なカルビンスキアヌスは、一般的な培養土だけでもよいでしょう。
ミヤマアズマギクなど高山性の種類は、山野草用の培養土が適します。
エリゲロンの育て方・日常の管理

水やり
地植えした場合は、水やりの必要はほぼありません。
鉢植えは、必ず用土の表面が乾いてから水やりします。水やりの回数が多いと過湿で根腐れするので、注意してください。
肥料
痩せた土壌で育つ植物なので、地植えした場合は肥料を与える必要はほとんどありません。肥料が多いと花があまり咲かずに枝葉ばかりがよく茂るようになり、蒸れやすくなります。
鉢植えは春の4月頃と秋の10月頃に、3要素が等量の緩効性化成肥料などを規定量の半分程度与えてください。
病害虫
病害虫の発生は少ないです。日照不足の場所などではアブラムシが発生することがあります。また風通しが悪く多湿にすると、スペシオサスの系統などはウドンコ病が発生します。
エリゲロンの作業・手入れ

花がら摘み
咲き終わった花は、そのままにすると枯れて見苦しくなります。こまめに摘み取るようにすると風通しがよくなり、花も長く咲きやすくなります。
増えすぎた株の撤去
カルビンスキアヌスはこぼれ種でよく増えて、思わぬところから繁殖します。定期的に見回って余分な株は抜き取るといいでしょう。
エリゲロンの剪定

生育期前の早春頃に、地際に近い新芽が見える位置まで強く刈り込みます。寒冷地以外の地域では、晩秋の11月頃にカルビンスキアヌスに枯れた部分が目立つてきたら、地際近くまで刈り込んでください。他の種類も強い刈り込みを晩秋に行ってもよいでしょう。
枝葉がよく茂って風通しが悪くなると、夏の高温多湿や雨が長く続いた時に蒸れて腐ることがあります。夏前頃に全体を半分から1/3くらいまで残してバッサリと刈り込むと、トラブルが少なくなります。開花中の株は、花がら摘みも兼ねて花が咲き終わった茎をこまめに半分くらいまで切り戻すとよいでしょう。
エリゲロンの増やし方

カルビンスキアヌスはこぼれ種でよく増えます。意図しない場所に出た株を掘り上げて増やすことができます。
ほかの種類は、主に株分けで増やします。カルビンスキアヌス以外の種類は、大株に育つと蒸れて枯れやすくなります。春の3~4月、または秋の10月に行う植え替えなどの作業と同時に株分けしてください。2~3株に切り分けてから植えますが、秋に行う場合は地上部を1/3程度まで刈り込んでから作業してください。
エリゲロンの栽培ポイント

- カルビンスキアヌスは特に性質が丈夫
- 日当たりと水はけ、風通しのよい場所を好む
- 夏の蒸れや多湿を嫌う
- 肥料は控えめに
カルビンスキアヌスは数ある園芸植物の中でも特筆すべき丈夫さで、放置してもよく育つ場合が多いです。開花期間も春から秋まで長く咲くので、重宝します。ほかの種類は夏の高温多湿には注意したほうがよいですが、あまり手間がかからず開花期間も比較的長いです。流通量は少ないですが、ネット通販などを利用すれば入手できる場合が増えています。エリゲロンは可憐な花をたくさん咲かせるものが多く、花色も豊富なので、コレクションしても楽しいでしょう。
Credit 文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 -
おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。
