ポイント6:布団やクローゼットに風を通す

「私たちは寝ている間にコップ1〜2杯分の汗をかくといわれています。湿気がたまる布団は、カビにとって居心地のいい環境です」と矢口さん。
朝起きたら、掛け布団をめくって風を通すことを習慣にしましょう。カバーやシーツはこまめに洗うのがベストです。
クローゼットは詰め込み過ぎず、ときどき扉を開けて空気の入れ替えを。一度着た服を洗わずしまう場合は、クローゼットの外に一晩かけて湿気をとってからにしましょう。
カビの生えた食品、どうしたらいい?

「昔は、おもちにカビが生えても、その部分を取り除いて食べたものですが、今は食べない方がいいとわかっています」と矢口さん。
パンやおもちに発生する青や黒のカビは胞子で、実は無色透明なカビの菌糸が全体に広がっている可能性があるといいます。
「焼けば大丈夫と思っている人もいますが、加熱によりカビが死んでも、カビの毒は残ります。カビ毒がどこまで広がっているかわからないので、食べない方がいいです」と矢口さんは注意します。
雨の日が続き、湿度がどんどん高くなるこれからの時期。しっかり対策をしてカビの繁殖を予防して、少しでも快適に過ごしましょう。
矢口貴志(やぐち・たかし)さんのプロフィール

千葉大学真菌医学研究センター准教授。1961(昭和36)年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。食料品メーカー勤務を経て、2003年より現職。生活環境のカビ、特に病原性のカビを専門に研究している。わかりやすい解説に定評があり、「世界一受けたい授業」「あさイチ」などテレビ番組にも出演。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) イラストレーション=古村燿子
※この記事は雑誌「ハルメク」2019年7月号を再編集し、掲載しています。
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。

