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【4月の景気ウォッチャー調査】中東関連判断DI、引き続き業況判断DIの下押し材料だが「景況感は底堅い」

【4月の景気ウォッチャー調査】中東関連判断DI、引き続き業況判断DIの下押し材料だが「景況感は底堅い」

中国のインバウンド需要激減も、欧州、台湾の増加で「穴埋め」

3月と4月と2ヵ月連続で「外国人orインバウンド」関連判断DIでは、現状判断は50超。一方、先行き判断DIは50割れ。

4月の現状判断DIは50.5と3月の50.7に続き2ヵ月連続で、50超になりました。「売上は前年同月比で約8%増加となる見通しで、堅調である。客層の変化が鮮明になっており、前年まで売上の柱であった中国からのインバウンド需要が約半分に激減したが、フランスやドイツなど欧州、及び台湾からのインバウンドが数倍に増加し、その穴を完全に埋めている。また、日本人観光客による高額商材の購入も安定しており、特定の国やイベントに売上が左右されなくなっている。インバウンドの質の変化と国内需要の底堅さが、景気を押し上げている」という北陸の商店街・代表者のコメントがありました。

一方、先行き判断DIは42.9で3月の45.8に続き2ヵ月連続で50割れになりました。「夏季繁忙期を迎え、国内路線、国際路線共に、観光需要の増加を期待したいものの、中東情勢の影響が長引くことで、消費マインドが低下することが懸念される。また、円安を背景に、観光需要を支えてきたインバウンドも、今年度上期については、不透明感が増している」という北海道の旅行代理店・従業員のコメントがありました。

(出所)内閣府「景気ウォッチャー調査」より作成 [図表8]「外国人orインバウンド」関連判断DIの推移 (出所)内閣府「景気ウォッチャー調査」より作成

熊、山林火災で宿泊客減少…東北の旅行代理店従業員がコメント

「熊」関連コメント4月に復活。景況感のマイナス材料に。厳しいコメント多い4月調査で「設備投資」関連判断DIは明るい材料に。

昨年の今年の漢字にもなった「熊」だが、2月、3月と冬眠の時期なのでコメントはなかったが、4月で再び登場した。「熊の出没や地震、山林火災の影響により、観光客数や宿泊者数が減少している」という東北の旅行代理店・従業員のコメントがありました。

(注)◎「良」、○「やや良」、□「不変」、▲「やや悪」、×「悪」 (出所)内閣府「景気ウォッチャー調査」より作成。 [図表9]25年10月~26年4月調査:「熊」関連コメント集計表 (注)◎「良」、○「やや良」、□「不変」、▲「やや悪」、×「悪」
(出所)内閣府「景気ウォッチャー調査」より作成。

4月の「設備投資」関連判断DIは現状54.2、先行き60.0と、判断の分岐点50を上回りました。中東情勢などの影響で全体的に厳しい判断が多い4月調査での明るい材料です。先行き判断では「半導体関連はAI需要拡大の継続により、大規模な設備投資が進んでいる。順調に設備が立ち上がり、製品開発から製造量拡大となれば、更に景気は良くなる」という南関東の電気機械器具製造業・企画担当のコメントがありました。

(出所)内閣府データより作成 [図表10]景気ウォッチャー調査(2026年4月)主な要因別DI (出所)内閣府データより作成

※ 本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。

宅森 昭吉(景気探検家・エコノミスト)

三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さくら投信投資顧問、三井住友アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメントでもチーフエコノミスト。23年4月からフリー。景気探検家として活動。現在、ESPフォーキャスト調査委員会委員等。

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