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なぜトランプの粗雑な言葉は「本音」に聞こえてしまうのか…政治学者が分析「慎重な言葉が嘘っぽく聞こえる現代病理」

なぜトランプの粗雑な言葉は「本音」に聞こえてしまうのか…政治学者が分析「慎重な言葉が嘘っぽく聞こえる現代病理」

◆「語りすぎる構文」の危険な典型

要するに、トランプ構文とは、語りすぎることで支配する話法である。日本型構文のように曖昧さで逃げるのではなく、断言と誇張と敵対の演出で聴衆を呑み込む。両者は正反対に見えるが、共通点もある。どちらも内容そのものより、聞き手に残る印象を優先している点である。ただ、日本型が空白で支配するなら、トランプ型は飽和で支配する。その違いが決定的である。

現代政治を理解するためには、語らない構文だけでなく、語りすぎる構文にも目を凝らさねばならない。トランプ氏の言葉は、その危険な典型である。<文/森川友義>

【森川友義】
早稲田大学名誉教授。元早稲田大学国際教養学部教授。政治学博士。1955年群馬県生まれ。早稲田大学政経学部卒、ボストン大学政治学修士号、オレゴン大学政治学博士号取得。国連勤務後、米国ルイス・クラーク大学助教、オレゴン大学客員准教授等を経て、現在に至る。専門は日本政治、恋愛学、進化政治学。政治学の著書としては『60年安保 6人の証言』(編著、同時代社)、『若者は、選挙に行かないせいで四〇〇〇万円も損している!?』、『どうする!依存大国ニッポン』(ディスカヴァートゥエンティワン社)、『生き延びるための政治学』(弘文堂)等がある
配信元: 日刊SPA!

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