
◆「自分の母親の作品を作りたい」監督から伝えられたこと
——力強く歩いていくシングルマザーの姿を描いた『FUJIKO』は、MEGUMIさんが出演とともに、企画・プロデュースを務めた作品です。木村太一監督のお母さんがモデルと聞きましたが、どのような経緯でご一緒することになったのですか?MEGUMI:木村さんの前作に私が出演していまして、そこからすごく仲良くなったんです。ご飯をふたりで食べていた時に、太一さんから「次は自分の母親の作品を作りたい。プロデューサーとしてジョインしてほしい」と言っていただきました。
当時プロデューサーとしての経験はまだ浅かったんですけど、自分が企画するんだったら女性をエンパワーメントするというのは決めていました。自分のやりたいことと、太一さんの才能も知ってるし、明るい人となりも知っている。お母さんの映画だったら、これはすごくいいかもしれないということで、お受けしました。4年かかりましたけれど、ようやくこのような形になって感無量です。
◆4年越しの映画。監督との感情のぶつかり合い
——ユーモアも感じさせてくれる作品です。MEGUMIさんの目指す「女性をエンパワーメントする」というのは。MEGUMI:誤解されることも多いんですけど、MeToo運動みたいな、「私の苦しみをわかって」みたいな、そっちは私は嫌なんです。「自分で自分の人生をクリエイトしていきましょう」というのが、私のエンパワーメントの形というか、言いたいことです。

MEGUMI:配給会社に断られたこともあり、他にもいろいろあって頓挫するかもしれないという時期もありました。映画は毎回チームが違いますし、「あの時はこれで良かったから」で進められないこともあります。ただ、自分が強くなってきているのは感じましたね。
——『零落』のときも、かなり大変だったとお話しされていました。
MEGUMI:もっと四苦八苦していました。今回は「なんとかなるでしょ」みたいな(笑)。あと太一さんとすごくいっぱい喧嘩しました。「私はこっちの方がいいと思う」「俺はこっちの方がいいと思う」って。そうした感情のぶつかり合いができて、「映画ってやっぱりこれくらい削られるもんなんだよな」と学びました。もう太一さんは自分にとって家族です。

