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【プロが解説】切ってもまた生えてくる! 家庭菜園で「ニラ」を何度も収穫する育て方のコツ

【プロが解説】切ってもまた生えてくる! 家庭菜園で「ニラ」を何度も収穫する育て方のコツ

ニラの栽培環境

ニラ栽培

適した環境・置き場所

日当たりと水はけがよく、肥沃な土壌を好みます。有機物の多い肥沃な土壌は、白絹病などの発生が少なくなります。雨が降った後に水が溜まりやすい場所は、避けてください。

連作

連作障害は少ないとされますが、連作によりネダニの被害が深刻になることがあります。最低1~2年はあけて植えると安心です。

生育温度

15~25℃が生育温度の目安です。春と秋に最もよく生育します。暑さで弱ることがありません。

冬越し

真冬は地上部が枯れた状態で越冬します。寒さで枯死することはありません。

ニラの苗の入手

ニラ
JoannaTkaczuk/Shutterstock.com

種まきするか、市販のポット苗などを入手して植えます。種まきすることで、安価で大量の苗を入手できますが、本格的な収穫は2年目以降になります。初心者は手軽ですぐ収穫できる、ポット苗などを入手するのがおすすめです。

種まきの方法

発芽適温は20℃が目安になりますが、最低温度が10℃以上あればおおよそ発芽します。

3~4月が種まきの適期です。育苗箱などに種まきする場合は、深さと幅がともに1cmほどの溝を作り、溝の間は10cm程度あけます。溝の間にすじまきし、土をかぶせて軽く手などで押さえます。

プランターに植える場合は、直播します。5cm間隔で1cmの穴をあけ、種子を3~4粒ずつ播きます。種まき後はたっぷり水をやってください。

 ニラの植え付け

ニラ
sopon_S/Shutterstock.com

苗の植え付け適期は、5月中旬~6月中旬です。地植えする場合は、同じ場所で数年にもわたって収穫を続けるためには、有機物をしっかりすき込んで土づくりを行ってください。

植え付け準備

2週間以上前に植え付け場所の準備をします。1㎡あたり、3要素が等量の化成肥料150g、腐葉土や堆肥などの有機物3kgを混ぜて耕しておきます。

酸性土壌では生育が悪くなります。苦土石灰などを適量施し、適した土壌酸度(pH)6.0~7.0に調整してください。

植え付け

株間を15~20cmあけ、深さ5cmほどの植穴を掘ります。1穴に3~5株まとめて植えます。適度にまとめて植えたほうが、生育がよくなります。購入したポット苗は、株分けせずにそのまま植えます。浅めに覆土して、植え穴の部分が周囲より低いようにします。後に土寄せしていきます。

土寄せ

地植えした場合は、植え付け後3週間ごとに2~3回、2~3㎝の厚さで土寄せします。

鉢やプランターへの植え付け

ポット苗を入手した場合は、株分けせずに7~8号鉢に2株、65cmプランターに4株を目安に植えてください。深型のプランターや鉢を使う場合は、鉢底石を入れて排水をよくしてください。

用土

弱酸性から中性の、肥沃で排水のよい用土を好みます。野菜用の培養土が気軽に利用できます。

ニラの育て方・日常の手入れ

ニラ

水やり

強い乾燥は嫌います。土壌の乾燥が激しい場合、たっぷり水やりしてください。

鉢植えやプランターは、表土が乾いたら水やりしてください。水やりが多いと根腐れするので注意しましょう。夏の乾燥が激しい場合は、晴れた日は毎日水やりしてもよいでしょう。

肥料

6~9月が、肥料を与える時期の目安です。収穫後に1㎡あたり化成肥料を30g追肥し、土寄せしてください。追肥を怠ると、生育が衰えます。種まきして1年目の株は、秋に追肥します。

地上部が枯れる12月~翌年1月に、株の周囲に堆肥をまいておくとよいでしょう。土壌改善効果があり、生育がよくなります。

病害虫

比較的病害虫は少ない野菜です。夏頃にアブラムシが発生することがあるので、見つけ次第、早めに防除します。

病気はさび病や乾腐病などが発生するので、見つけ次第防除してください。

 ニラの収穫

ニラ
kungfu01/Shutterstock.com

種まきから育てた場合は、本格的な収穫は2年目からになります。生育の早い「グリーンロード」など、品種によっては1年目の秋からの収穫が期待できます。

葉は1年の間に、4~5回収穫できます。葉が20cm以上伸びたら、地際から3~4cmの位置で切ります。夏は収穫すると株が弱るので、控えたほうがよいでしょう。

夏頃に花茎が伸びて花が咲きますが、つぼみのうちに地際から3cmの位置で切れば、花ニラとして食べることができます。

ニラの作業

ニラ

捨て刈り

古い葉を刈り取って、質のよい新しい葉を出させるための作業です。夏に収穫しなかった古い葉などを、地際から3~4cmの位置で切ります。秋の収穫の15日前を目安に行いますが、作業は9月上旬までに済ませてください。

植え替え(改植)・株分け

植えたままにすると、葉が小さくなってきます。植えてから3~4年後の春か秋に掘り上げ、株分けしてから別の場所に植えます。

根が動き始める2月下旬~3月上旬に行うのがおすすめです。根から5cmくらい残して残りの葉は切り、1株ずつに分けます。2週間前から土づくりしておいた場所に3株くらいずつまとめて植えますが、葉が触れ合わないように少し間隔をあけてください。

ニラの栽培ポイント

ニラの栽培
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  • 日当たりのよい場所で育てる
  • 肥沃で排水のよい土壌を好む
  • 種まきから1年目は多く収穫できない
  • 柔らかい葉を多く収穫するには、肥料をしっかり与える
  • 花を咲かせると、株に負担がかかる
  • 3~4年ごとに植えなおす

鉢やプランターで栽培できるので、ベランダなどでも育てられ、新鮮なニラを繰り返し味わうことができます。栄養豊富で多く収穫できるので、重宝することでしょう。病害虫も少なく、栽培に失敗することも少ないです。ポット苗などを入手すれば栽培は簡単なので、気軽に挑戦してみてください。

Credit 文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 - おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。

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