コンテチーズフィリング、グリーンピース、ワサビとワイルドセロリソース

アンヌ=ソフィーシェフの代名詞とも言えるスペシャリテのパスタ料理「Les Berlingots ©ASP」を、見事にディオール仕様へとアップデートした一皿です。
パスタ生地そのものに「レオパード」柄をデザインするという、フランス料理の常識を覆すあまりにも大胆でファッショナブルな仕上がり。ディオールのドレスをイメージしたという美しい造形の中には、24ヶ月熟成の濃厚なコンテチーズのフィリングが贅沢に包み込まれています。ソースには瑞々しいグリンピースをあしらい、セロリとワサビのエッセンスをプラス。フォークを入れると中のチーズが溢れ出すため、贅沢に一口でいただくのが正解です。
口に運んだ瞬間、ドレスを纏ったかのような美しいパスタからコク深いチーズが広がり、セロリとワサビを使った清涼感あふれるソースが絡み合います。濃厚でありながら、驚くほど軽やかで鮮烈な味わいが広がる逸品です。
●ペアリングワイン: クラウディ・ベイ「クラウディ・ベイ テココ 2023」(ニュージーランド)
3皿目:『ル カレ』

テーブルに運ばれてきた瞬間、その一分の隙もないクチュールのような美しさに目を奪われる、至高のメインディッシュです。
直⽕で焼き上げたサバにキャビアを添え、口の中でとろける甘みを見せるボロネギを合わせています。味の要となるのは、抹茶バターやレモンに、和の出汁を絶妙なバランスで融合させた特製のサバイヨンソース。かつてフランスの本店でこのベースとなるソースを日本人ゲストに提供した際、非常に緊張したものの「おいしい」と言われた思い出の料理を、今回はさらに濃厚に進化させています。
絶妙な焼き加減で皮目は香ばしく、身は驚くほどふっくらとしたサバを引き立てるのが、味の引き締め役であるシェリービネガーの存在感。実はこれ、シェフのお父様が好んで使っていた思い出の味(漁師風サラダの記憶)なのだそう。その思い出のビネガーとレモンが織りなす多層的な酸味が、プチプチとしたマスタードシードの食感、そしてふわっと軽い抹茶サバイヨンソースのコクと重なり合います。重厚でありながらもどこまでも軽やかな、まさに日仏の架け橋となる感動的なおいしさです。
●ペアリングワイン: ドメーヌ・ジャン・ミシェル・ジュラン「コンドリュー コトー・ラ・ロイユ 2021」
デザート:『ル ミルフィーユ ブラン ピエドプール』
ペアリング: マスカット・ボーム・ド・ヴニーズ 2022 または ジャスミンサワー

アンヌ=ソフィーシェフのレストランを代表するシグネチャーデザート「白いミルフィーユ」を、ディオールの世界観で染め上げた芸術的な一皿です。今回は、クリスチャン・ディオールならではの象徴的なデザインである「千鳥格子」を表面に配し、白の美しさを精緻に強調。コースの締めくくりにふさわしい、圧倒的な存在感を放ちます。
ひとくち運べば、ジャスミンの可憐な香りと、濃厚でありながら軽やかなバニラクリームが、サクサクとした繊細なパイ生地と完璧なハーモニーを奏でます。甘み、香り、そしてディオールのクチュール精神が見事にシンクロした、視覚も味覚も満たされる完璧なフィナーレです。
●ペアリング: 「マスカット・ボーム・ド・ヴニーズ 2022」

©DEN NIWA
レストラン【ムッシュ ディオール 大阪】で体験したひとときは、単においしい料理をいただくという枠を超え、まるでディオールのオートクチュールを身に纏ったときのような、内側から湧き上がる高揚感に満ちていました。
運ばれてくる料理のすべてが、まるでクチュールのように美しい作品。しかし、ただ見た目が美しいだけではありません。アンヌ=ソフィーシェフが緻密に計算した味わいは、口の中で香りのレイヤーがほどけるように広がり、一皿ごとに全く異なる感動の物語を味覚に刻んでくれます。
建築、アート、そしてアンヌ=ソフィーシェフによる料理哲学「Suffusion」が三位一体となり、空間全体がひとつの芸術作品として完成されています。最高級の素材、計算し尽くされた食感、そして香りの奥行きがもたらす驚きは、まさにここでしか出逢えない唯一無二の宝物です。
美食の街・大阪に誕生した、世界最高峰のクチュール・ガストロノミー。大切な人との特別な記念日や、自分への最高のご褒美に、時代を超越した素晴らしいひとときをぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

©DEN NIWA
profile
アンヌ=ソフィー・ピックシェフ
フランス・ヴァランス生まれの名門料理一家4代目シェフ。父の急逝を機に1997年に家業のレストランを継承し、2007年にはミシュラン三つ星を獲得。フランスで三つ星を獲得した唯一の女性シェフとして知られます。繊細さと大胆さを併せ持つ料理で評価され、「Suffusion(サフュジオン)」を哲学に掲げ、香りや食材同士の見えないつながりを重視した独創的なフランス料理を追求しています。
ムッシュ ディオール 大阪
【エリア】東心斎橋/心斎橋筋
【ランチ平均予算】-
【ディナー平均予算】-
●オープン⽇︓2026年5⽉21⽇
●席数︓59席(店内46席/個室8席/バー5席)
●営業時間︓ランチ 11:30-15:00/ディナー 18:00-22:30
●定休日:月曜日、火曜日
