日本語版出版を支えた、くらもとさちこさん

写真右:くらもとさちこさん、写真左:オーマン氏
今回出版された『スモーブロ・ザ・マニュアル』日本語版について、オーマン氏は「くらもとさんなしでは完成しなかった」と、翻訳者のくらもとさちこさんに感謝を伝えています。
レシピを日本語に置き換えるだけではなく、デンマークの食文化や歴史、背景まで伝わるよう丁寧な補足が加えられています。
日本の読者にとって、この本は単なるレシピ集ではありません。スモーブロを入り口に、デンマークという国の文化や暮らしを知ることができる一冊になっています。
オーマンス流で味わう7種のスモーブロ

当日は、本に掲載されたレシピをもとに7種類のスモーブロが提供されました。
オーマンスでは揚げ焼きニシンから始まり、野菜、甲殻類やチキンなど軽いメニュー、豚や牛を使った重めのメニューへと進み、最後に甘いスモーブロで締めくくるのが伝統的なスタイル。
ナイフとフォークでいただくのが一般的ですが、今回のレセプションでは手で食べられるように通常サイズの約半分での提供でした。
揚げ焼きにしん(今回は鰯)
ロブロにソテーした玉ねぎ、揚げ焼きしたイワシ、オニオンフライ、ディルを重ねた一品。
香ばしい魚の旨みと玉ねぎの甘み、オニオンフライの軽快な食感が重なり、最初の一皿にふさわしい味わいでした。
グリーンアスパラガス
たまごサラダの上にグリーンアスパラガスを重ね、さらにマリネしたアスパラガスとハーブを添えています。
卵のまろやかさとアスパラガスの瑞々しさが心地よく、春の北欧を思わせる一品でした。
じゃがいもごはん
デンマークの定番スモーブロ。
じゃがいも、ハーブマヨネーズ、オニオンフライというシンプルな構成ながら、食感と香りの重なりが見事です。
スモーブロという料理の考え方がもっともよく伝わる一品でした。
チキンサラダ
しっとりとしたチキンサラダに青梗菜とベーコンを合わせたスモーブロ。
肉の旨みと野菜のフレッシュさがバランスよく、軽めの主菜。
豚バラ肉のブレゼ
やわらかな豚バラ肉にルバーブとチャービルクリームを添えた一品。
濃厚な旨みに爽やかな酸味が重なり、北欧らしい味の組み立てを感じました。
牛胸肉の塩糖マリネ
デンマークのクラシックスタイル。
塩と砂糖を加えたマリネ液に漬け、ほろりとほぐれるほどにじっくり茹でられた牛肉に、西洋わさびのクリームと生の西洋わさびを合わせて、濃厚な肉の味をさっぱりと食べさせる組合せ。
時間と手間をかけた職人技が際立つ一品でした。
チョコレートごはん
最後はデザートスモーブロ。
これだけは土台がロブロではなくバターと砂糖でカラメリゼしたブリオッシュ生地でした。
コンポートした季節の果物(今回はチェリー)、クリームシャンティ、味噌キャラメルソースを絞り、デンマークのビーントゥバーチョコレートブランド「フリスホルム」のチョコレートを載せてあります。
パンとチョコレートという親しみやすい組み合わせながら、非常に手の込んだ大人っぽい余韻が印象的でした。







