福が増すといわれる朝茶。抹茶を点て、心を整える時間を。

福が増すといわれる朝茶。抹茶を点て、心を整える時間を。

2026年6月8日発売の別冊ムック「&Lifestyle /Better Life Guide 毎日を心地よくするヒント」。生き方、住まいへのこだわり、もの選び、食のこと、装い、日々の習慣……。これまでさまざまな角度から掘り下げて特集してきたBetter Lifeを叶えるためのアイデアを、一冊にまとめました。ここでは、茶道家の目黒窓久さんに聞いた、朝茶の楽しみ方を紹介します。

毎日起きてすぐ、茶室の窓辺で抹茶を点たてるという茶道家の目黒窓久さん。「先に白湯を飲んで自分の状態を確認し、3〜4回息を吸って吐いて、呼吸を整えてからお茶を点てます」

移り変わる風や光を感じながら、抹茶を飲んで、自分と向き合う。

 茶道では本来、朝茶といえば夏に涼気を楽しむ茶事を指すが、「朝茶は七里帰っても飲め」といわれるように、朝に飲むお茶は昔から、災いから逃れる縁起の良いものともいわれている。これを 日々の習慣にし、心を整える時間にしているという自然派茶道茶花教室「星窓」主宰の目黒窓久さん。
「禅の世界では毎朝、僧侶たちが皆で朝茶を点て、生きている人も先に逝ってしまった人も含めて、同じものを共有して心を合わせるという文化があります。人に何かを与えるためには、まず、自分の精神を整え、自分自身を見つけること。季節ごとに違う朝の風や光の移ろいを感じながら、内面と向き合う時間を過ごせば、前日の出来事もリセットでき、いいはじまりを迎えることができます」
 お点前となると作法や所作など、何かと決まり事が多いが、手順や道具にとらわれず、茶道の精神的な部分を大切にしてほしいと目黒さんは言う。
「最低限、器と抹茶、茶筅さえあれば、朝の抹茶を点てるのには十分です。茶杓の代わりはスプーンでもいいし、茶碗は飯碗などでも代用できる。畳のない家ならテーブルでお茶を点てるのでも構 いません。道具や所作よりも、季節を感じられる窓辺で、新しい朝に人や自然への感謝の気持ちを込めてお茶と向き合うこと。そうすれば、その日一日が整い、ゆくゆくは人生が整うことにつなが っていきます。また、毎朝続けることで、その日の体調の違いに気づくこともできますよ」
 堅苦しくならず自由に、毎朝ほんの少し早起きして、お茶の時間を楽しむことを、茶道の精神を知る入り口にしてみては?

抹茶の点て方。

配信元: & Premium.jp

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