5.施設長・管理者の給料・年収
ジョブメドレーに掲載されている求人(2024年12月時点)から管理者の賃金相場を算出しました。なお、残業手当など月によって支給額が変動する手当は集計対象外のため、実際に支払われる賃金はこれより多くなる可能性があります。
| 雇用形態 | 上限平均 | 下限平均 | 総平均 |
|---|---|---|---|
| 正職員の月収 | 35万4,596円 | 29万4,110円 | 32万4,353円 |
| 正職員の年収* | 496万4,344円 | 411万7,540円 | 454万942円 |
*年収は「月給の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月給の2ヶ月分)」で試算
また、公益財団法人介護労働安定センターが発表した「令和4年度介護労働実態調査結果」によると、管理者の平均年収は約527万円でした。
さらに、過去にインタビューをした有料老人ホームの施設長として働くDさん(38歳/異業種から転職して3年目)の場合は月収38万円で、賞与は2ヶ月分の支給でした。年収にすると約530万円前後。Dさんの場合、未経験で介護業界に入って3年目であるものの、前職の小売業におけるエリアマネージャーの経験を評価されたようです。
▼管理職(介護)Dさんの転職インタビューはこちらの記事をチェック!
【転職者インタビューvol.40】管理職(介護)3年目38歳/転職2回
6.施設長・管理者の大変なこと/やりがい
施設長・管理者に求められるのは、全体的な管理(マネジメント)能力です。そのためには現場に口を出しすぎず、主任や介護スタッフに任せる姿勢も必要となります。
当然、最終的な責任の所在は施設長・管理者にあり、精神的な負荷は伴いますが、経営面で手腕を発揮して利益を生み出したり、人材のマネジメントで成果を出したりして、よりよい施設をつくることは大きなやりがいとなるはずです。
一方、現場のスタッフとの人間関係がうまくいかずに悩んでしまう事例もあるようです。前段でご紹介したDさん(38)は、介護経験が十分に積めないまま施設長に就任した経緯があり、当時の苦労を次のように語っていました。
ー最初かなり苦労されたんじゃないですか?
ヘルパーの経験が積めずに管理者になったので、それはもう大変でした。
管理者として入った最初に、現場のスタッフに正直に言ったんです。「スタッフ経験がないので、わたしがやると事故が起こるだろうし、お客様の安全を損なう可能性があるのであえて入りません」と。それで最初はすごいバッシングを受けましたね。
(中略)
ースタッフとの関係性に変化はありましたか?1年目がいちばんキツくて、2年目からすこしずつ関係性ができて、去年の12月には劇的に良くなりました。
ー去年の12月に何かあったんですか?ベテランのサービスリーダーに異動してもらい、能力のある若い2人を新しくサービスリーダーに立てました。ベテランの方は言動にもすこし問題があり、人が育たない環境に新陳代謝を図りたかったんです。そこから体制も変わり、働きやすい環境ができつつあります。
そのあたりの、根気強く人間関係をつくっていくところは、コンビニチェーン時代に培ったマネジメント経験やコミュニケーション能力が活かせているかなと思います。
【転職者インタビューvol.40】管理職(介護)3年目38歳/転職2回より抜粋

