まとめ|正解はひとつではない
育成ライト選びは、場合によっては植物と人が同じ空間で心地よく過ごすため、最適な選択を迫られる場合があります。
白色光には、ビザールプランツのちょっと風変わりな魅力を鮮やかに引き出す力があり、暖色光には、プランツに必要な光を届けながら暮らしの空間になじみやすいという魅力がある。
この両者、どちらが正解で、どちらが不正解という話ではありません。
植物を主役にしたいのか。
あるいは、植物とともに暮らす空間を大切にしたいのか。
その答えによって、選ぶ光も変わってくるはずです。
ただ、暖色光という選択肢自体をご存じなかった方も多いと思うので、この記事をとおして、暖色光育成ライトという選択肢、そしてその魅力が読者の皆さまに伝われば幸いです。
植物も暮らしも心地よく。
それが暖色光育成ライトの魅力なのです。
「波長」という言葉を聞くと、何やら難しい科学用語のように感じるかもしれません。
しかし簡単に言えば、波の1周期分の長さのことです。
光も実は、波の性質を持っています。
私たちの目にはただの「光」として見えていますが、実際には細かな波が高速で進んでいます。
例えば、水面に石を投げ入れると波紋が広がりますよね。
このとき、ひとつの波の山から次の波の山までの長さをイメージするとわかりやすいでしょう。
それと同じように、光にも波の長さがあるんです。
この波の長さを「波長」と呼びます。
波長は、波の長さの違いによって、私たちには赤や青といった色の違いとして見えます。
一般的には、光が赤色に近づくほど波長が長くなり、青色に近づくほど波長が短くなるという特徴があります。
下図をご覧いただければ分かるように、光は波長によってさまざまな色があり、すなわち、波長は光の色を決める要素なのです。
太陽の光は、一見すると白く見えます。
しかし実際には、虹と同じように、赤やオレンジ、黄色、緑、青、紫など、さまざまな色の光が混ざっています。(下図参照)
植物は、そのさまざまな色(=波長)の光を利用しながら成長しています。
そこで生まれたのが「フルスペクトル」という考え方です。
フルスペクトルの育成ライトは、特定の波長の色だけを強く出すのではなく、太陽光のように幅広い色の光をバランスよくLED光に含むよう設計されています。
ひと昔前の育成ライトには、赤色や青色の(波長の)光を強調したために、照射している範囲が紫色やピンク色に見える製品も少なくありませんでした。
一方でフルスペクトルの育成ライトは、私たちの目には自然な白色光や暖色光に見えながらも、植物が利用できるさまざまな波長を含んでいるのが特徴です。
例えるなら、植物に必要な光の栄養を、偏って与えるのではなく、バランスのよい食事を用意するように与える、といったイメージです。
だからこそ現在では、インテリア性と育成性能を両立しやすい光として、多くの植物育成LEDライトで採用されています。
色温度とは、光の色味を表す指標です。単位はK(ケルビン)で表され、数値が高いほど青みを帯びた白色光に、低いほど赤みを帯びた暖色光になります。
例えば、昼間の青空のような光は高色温度、夕暮れや電球のような光は低色温度です。
植物育成LEDライトでは、この色温度によって光の見え方や空間の雰囲気が変わります。
記事協力・監修

LED lighting provided by BRIM (“FLORA” Plant Growth LED Light)
Credit 写真&文 / 編集部員K - ライター・エディター -
JOHN CHEESEBURGER写真事務所代表としてロックフォトグラファーの傍ら、サボテンを愛し5年、コーデックスに魅せられ3年を経て、2022年4月にガーデンストーリー編集部に参加。多肉植物関係の記事を中心に、精力的に取材&執筆を行う。飼い猫「ここちゃん(黒猫♂7歳)」に日々翻弄されている。
