◆長いものに巻かれるのがサラリーマンの正義

「現役時代は仕事ができない上司をバカにしていましたが、『あのまま上に迎合しておけば、そのまま昇進したのに』と退職後、他の部署の上役から言われました。不条理ですが、長いものに巻かれるのもサラリーマンの正義です。特に大企業に勤めている人は、たとえ給与が大幅に下がっても居座ることも立派な選択肢のひとつ。安易に早期退職するな、と言いたいですね」
出るも地獄、残るも地獄。会社員に吹き荒れるリストラの嵐、どちらの地獄を生きる?
<取材・文/週刊SPA!編集部>
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◆■「黒字リストラ」が当たり前になった2025年
宮脇さんの取材から、約5年。早期退職を取り巻く環境は、当時よりさらに大きく動いています。冒頭でも触れましたが、2025年の上場企業による早期・希望退職募集は17,875人。前年の約1.8倍、リーマン・ショック以降では3番目の規模となりました。注目すべきは、業績悪化に追われた末の募集だけでなく、黒字経営のなかで「構造改革」として実施するケースが目立つこと。1社あたりの平均募集人数も拡大し、割増退職金は“年収の2倍”が一つの相場とされてきましたが、近年は40〜50代に対して数千万円規模を提示するケースも珍しくなくなっています。

