◆■先輩の声に耳を傾けながら、自分の答えを
「出るのも、残るのも、それぞれに苦労がある」――宮脇さんのエピソードが残しているのは、そんなシンプルで、けれどなかなか言葉にしにくい現実なのかもしれません。制度の上では“残る”選択肢は広がり、データの上では“前向きに早期退職を選んだ人”も決して少数派ではない。けれど、その「前向き」の中身を覗いてみると、社内で正当に評価されない苦しさや、消化試合のような毎日への閉塞感が見え隠れする。再就職市場の厳しさや、物価高という外的な逆風も、確かに存在します。正解は人それぞれ。ただ、先に選んだ方の声に耳を傾けることは、これから決断する誰かにとって、きっと小さな道しるべになるはずです。大変な時代ですが、それぞれの場所で、自分にとって納得できる一歩を探していけたら――そう思います。
<再構成/日刊SPA!編集部>

