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【高田馬場・路上刺殺事件】「癌になってるじゃん」法廷で読まれた“生々しいLINE”のやりとり

【高田馬場・路上刺殺事件】「癌になってるじゃん」法廷で読まれた“生々しいLINE”のやりとり

◆勝訴しても回収不能…差し押さえ口座の残高はわずか161円

宇都宮地裁栃木支部
高野被告側が民事裁判を提起した、宇都宮地裁栃木支部/筆者撮影
「被告は、原告に対し、251万4800円(略)を支払え。」(判決より)

 この民事裁判は2023年12月、高野被告側の請求額をすべて認める勝訴判決が言い渡され、翌月に確定して幕を閉じている。その判決をもとに、高野被告側は司法手続きに則った“債権回収”に動いたが、事件までほとんど叶わなかった——。

 今回の刑事裁判で明らかになった事実だが、高野被告側は強制執行を申立て、佐藤さんの預金口座を差し押さえた。しかし残高は、わずか「161円」だった。

「プラチナプラス(配信サイトの投げ銭の最上位クラス)なのにおかしい。月収は100万円ほどあるはずだが……」。そう考えた高野被告側は勝訴判決をもとに、佐藤さんの財産を開示する手続きを裁判所に申し立てた。

 これまでの民事裁判に、一切出頭することも代理人もいなく、所在すら不明だった佐藤さん。この手続きの準備を進める中で、東京都の多摩地区に現住していることが判明。2025年1月31日に、東京地裁立川支部で実施された財産開示手続きでは、佐藤さんが出頭している。高野被告とは、およそ2年ぶりに対面となった佐藤さんは、裁判官の面前でこのように弁解した。

「配信の報酬の7割は所属事務所に入る。3割は事務所からの借金の返済で、数万円しか手元に残らない」

 結局、高野被告側が弁護費用を立て替えてまでして得た勝訴判決は、“白紙”に過ぎなかった……。

◆「信じたかった」被告人質問で明かされた歪な恋愛感情の結末

 結局、高野被告は佐藤さんから貸金の返済を受けることがないまま、その2か月後に事件を起こすに至ってしまった。高野被告は今回の刑事裁判の被告人質問で、弁護側は「佐藤さんが借金を受ける際に言っていた理由を信じていたのか」と問うと、数秒考え込むとおもむろに振り返った。

「まあ……、ちょっと疑う気持ちもあったんですけど……、まあ、信じたかったというか……、好意があったので信じたかったという感じでした……」(高野被告の被告人質問より)

 恋は盲目——。とはいえ、高野被告は大金だけで創り上げられた関係性に気づけなかったのか。被告人質問ではそんな順当な問いにも、未だ答えが導き出せていないような供述だった。

文/学生傍聴人

【学生傍聴人】
傍聴歴7年、傍聴総数1000件超。 都内某私立大の大学院に在籍中の現役大学院生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴をはじめ、有名事件から万引き事件など幅広く傍聴している。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行なっている。
配信元: 日刊SPA!

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