佐々木麟太郎が、野球人生最大の分岐点を迎えようとしている。米スタンフォード大で2年間プレーした佐々木は、今週末に開催されるMLBドラフトで、自身の名前が呼ばれる瞬間を待つことになる。
◆MLBドラフト目前、佐々木麟太郎が迎える人生最大の決断
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日本では昨秋のNPBドラフトでソフトバンクが交渉権を獲得した。つい先日には佐々木本人が福岡を訪れ、本拠地みずほPayPayドームやファーム施設を見学。進路を巡る決断に大きな注目が集まっている。
現地アメリカでは、指名順位は5~10巡目あたりが有力視されている。つまり、決してトッププロスペクトと呼ばれるようなドラフト上位候補ではないのが現実だ。
高校時代は「通算140本塁打」とされる数字が注目された。だが、スタンフォードで過ごした2年間は、単なるスラッガーから、メジャー球団が将来性を評価するプロスペクトへ成長する時間でもあった。
スタンフォード大での1年目は52試合で打率.269、7本塁打、OPS.790。アメリカ野球への適応に苦しんだ印象は否めなかった。
それでも2年目は16本塁打を記録。打率こそ大きく変わらなかったが、四球が増え出塁率は4割を超え、OPSも.952まで上昇。そして数字以上に評価されたのが、打席での内容である。
ボール球を見極め、自分の打てるゾーンを待つ。いわゆる選球眼に大きな成長が見られ、打者としての完成度は確実に高まった。
◆木製バットでも証明した“本物の長打力”
その進化を強く印象付けたのが、全30球団のスカウトを前に打撃や守備、走力などを披露する「MLBドラフトコンバイン」だった。木製バットで計測した最高打球速度は115.4マイル、約186キロ。458フィート、約140mの特大アーチも放ち、高校時代の実績を裏付けるような長打力を示した。ドラフト直前にはMLB公式も佐々木を特集した。記事では、本人が「高校時代より今の方が、より優れたパワーヒッターになった」との認識を示していることも紹介されており、長打力への評価は依然として高い。
一方で、評価が一本化されているわけではない。一塁を主戦場とする佐々木は、俊足や強肩を売りにするタイプではなく、打ってこそ価値が生まれる選手だ。そのため、球団によって評価が分かれるのも不思議ではない。

