AI時代の医療事務の今後
──昨今のAIの普及によって、医療事務の仕事がなくなってしまうのではないかという声もあります。これについてはどう考えていますか。
単純な入力作業や照会作業といった定型業務は、AIに変わっていくでしょう。ですが、すべての業務がAIに置き換わることはないと思います。
診療報酬の算定ルールは、解釈の余地が大きいです。文言自体があえて言い切らない書き方をしていて、あやふやな表現もあります。そのため、患者さんのそのときの状況や検査結果に応じて、解釈が変わります。この状況を読み取る力や、人の解釈による判断は、AIにはまだ難しいと思います。AIが候補を出してくれるところまでは進むと思いますが、最終判断は人間がやらざるを得ません。最終的には、人間とAIの役割が半々くらいになるのではないかと考えています。
──人間の仕事は役割を変えながらも残り続けるんですね。では最後に、医療事務の仕事に興味がある方や、これから挑戦してみようとしている方に向けて、メッセージをいただけますか?
医療事務がどんな仕事なのかネットで口コミを調べてみると、大変な面ばかりを目にすることもあると思います。ただ、ネガティブな声は大きく取り上げられやすいということを知っておいてほしいです。
実際に自分の目で確かめてみて、もし本当に合わない職場だったら、そのときは辞めてもいいです。「また次を探して、やり直せばええやん」というくらいの気持ちで、気負いすぎずに挑戦してみてはどうでしょうか。

