【夏の花】ハイビスカス、じつは猛暑が苦手? 元気に夏を越す正しい育て方

【夏の花】ハイビスカス、じつは猛暑が苦手? 元気に夏を越す正しい育て方

ハイビスカス

ハイビスカスといえば夏を代表するトロピカルフラワーで、夏も元気に花を咲かせるイメージを連想する人は多いことでしょう。ところがハイビスカスは猛暑が苦手で、人間が快適と思う温度「15℃〜25℃」がハイビスカスにとっても適温です。近年の猛暑は特に厳しいので、春から初夏頃に購入したハイビスカスが夏に弱ってしまうことは珍しくありません。
この記事では、誤解されがちなハイビスカスの特徴や性質を詳しく解説。暑さ対策や基本的な育て方までを栽培のプロがご紹介します。

ハイビスカスの基本情報

ハイビスカス
写真/小川恭弘

植物名:ハイビスカス
学名:Hibiscus
英名:Tropical hibiscus , China-rose
和名:ブッソウゲ(仏桑花)
科名:アオイ科
属名:フヨウ属(ヒビスクス、ハイビスカス属)
原産地:ハワイ諸島、マスカリン諸島
形態:常緑低木

ハイビスカスとは、ハワイやマスカリン諸島などが原産の数種類を原種とした熱帯性低木の交配種群です。ムクゲやフヨウ、オオハマボウ、アメリカフヨウなど、同じフヨウ属のほとんどの種類とは交配できません。

花の寿命は短く、基本的には1日花です。大輪系の品種や鉢植え用品種には、適温下で2~4日花が長もちする品種があります。ただし夏の暑い時期は花が傷みやすく、短命なことが多いです。

ハイビスカスは品種数が大変多く、園芸品種の数は1万種くらいあり、花色も豊富です。赤やピンクがよくある色ですが、ほかにオレンジや黄色、白、紫や茶色、紫に近い青などほとんどの色が揃っているといえるでしょう。また豪華な八重咲きや2~3色の色が混ざった複雑な色合いなど、驚くほど多様な花があります。

一般に鉢花として流通する株は、矮化剤(わいかざい)が散布されていることが多いです。矮化剤により株姿がコンパクトになり、花が咲きやすくなります。

トロピカルプランツの庭に咲くカラフルなハイビスカスの花。Towhid4/Shutterstock.com

ハイビスカスの特徴・性質

ハイビスカス
lapsa03/Shutterstock.com

樹高:0.2~2m
開花期:5~10月
耐暑性:普通~弱い
耐寒性:弱い

沖縄などの冬も温暖な地域では常緑ですが、寒さに当たると落葉します。鉢植えの10号鉢で育てると人の背丈くらいの大きさに育ちますが、沖縄などで地植えされた株は5mを越えることがあります。ただし種類や品種によってあまり大きくならないものと、非常に樹高が高くなるものまでさまざまです。

生育は比較的早く、根詰まりすると生育が衰えて花が咲かなくなり、枯れやすくなります。

生育しながら枝先に花を咲かせるので、最も生育状態がよいときに花もよく咲きます。ハイビスカスの多くの品種は、春と秋に生育が最も盛んになります。冬か夏に生育が停止状態でも株を傷めなければ、次の季節に最も多くの花を咲かせます。周年開花性があり、冬でも日当たりのよい場所で温度が保たれていれば花が咲きます。沖縄の温室などでは冬にも花がよく咲きます。

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