◆「車に戻ってきた理由」を誤認か…口腔性交に至るまでの被告の主張
「同意していた」ことを裏付けるように、斉藤被告はその後の撮影でもAさんの様子に違和感がなかったと強調する。その後、全てのロケが終了し、斉藤被告は着替えをするためにロケバスに戻った。そして、起訴罪名の中で最も法定刑の重い「不同意性交」に及んだとされている——。斉藤被告によると、ロケバスの車内で衣装から私服に着替えていた最中にAさんが入ってきた。
「撮影が終わったので(Aさんが)車に戻る必要がなかったので、『なんで撮影終わりに戻ってきたんだろう』と疑問に思いました」
そう述懐する斉藤被告。Aさんの証言によると、「ピンマイクを外すために乗車した」とのことだが、斉藤被告はその理由を尋ねることなく、こう思い込んだようだ。
「短い時間の中ですごく考えて、もっと僕と一緒にいたい思いがあるんだなと思いました。(Aさんは斉藤被告が)着替えていることもわかっていましたし、その時にはすぐにもっと一緒にいたいんだろうと思いました」
当時の心情を「(着替えに)集中できなくて気持ちがさらに高ぶってしまいました」と表現する斉藤被告。最終的に「Aさんはそれ以上のことをしたいのだろう」と斉藤被告は思い込み、口腔性交に至った。
「Aさんの近くに行きました。Aさんから見て斜め後ろにいましたが、その位置でズボンとパンツをおろしました。半分くらいだったと思います」
自身の陰部について「こんな風になってしまいました」と発言すると、Aさんが振り向いたという。
「『えー』と言いながら笑顔でした。笑っているようにも思えました」
その後、斉藤被告はAさんの側頭部に手を添え、Aさんは自ら近づいて、およそ10秒にわたる口腔性交があったと供述する。Aさんは「体を使って抵抗した」と証言しており、両者で食い違っている。
◆斉藤被告が語る「不同意だったと知った瞬間」

「僕自身、ここで話すことが全て真実だと思っていますし、Aさんがやめてくださいと言ったらやめるのが当たり前ですし、そういう行動をしていないということはAさんが受け入れてくれていたことが明白ですし、やめてくださいと押してきたことは一切なかったので、ドライブレコーダーなど中がわかるものがあれば信じてもらえるのかなと思います」
Aさんが「不同意」だったと知ったのは、そのロケがあった週末にかかってきた担当マネージャーからの電話だった。
「本当にびっくりしました。なにがなんなのかわからなくて『どういうことですか』、『内容も違いますし無理やりとかそんなこと絶対にないんですけど』と言いました」

