森を残す栓、という側面
コルク樫林(モンタード)は1ヘクタールあたり135種の植物を擁するという、欧州でも有数の生物多様性拠点であり、ポルトガルの森林は年間330万トンのCO₂を吸収するとされる。これは同国の排出量の約5%に相当する規模だ。PwCによるライフサイクル分析では、天然コルク栓1個あたりのカーボンバランスはマイナス40〜56g CO₂e(二酸化炭素換算)とされ、プラスチック栓は約10倍、アルミ製スクリューキャップは最大25倍のCO₂を排出するという試算もある。つまり、天然コルクは地球温暖化防止に貢献(マイナス排出)し、工業製品の栓は二酸化炭素を増やしてしまう(プラス排出)のだという。ただし、これらの数値は業界団体の委託研究に基づくものである点は留意しておきたい。フランスでは年間6,000万〜7,500万個のコルクが回収され、断熱材やフローリングの下地材に再生されているという。

※本記事は、フランス・ポルトガルのコルク業界団体(FFL/APCOR)による2026年プレスキットの内容をもとに構成した。

