◆タイ人妻と出会い、流れがだいぶ変わってきた

オーダーメイドなので、ベースとなる木型に革や厚紙を貼って微調整していく。そうしてオンラインでも返品トラブルがなくなっていき、徐々に利益も出るし、リピーターも増えてきた。そういったデータはすべて手書きの手帳、パソコン上に残してあり、リピーターはまたさらに細かい調整が利くようになっている。手帳もすでに何冊にもなった。何年もまえでもちゃんとデータを取りだすことが可能だ。
「今は靴以外にもカバンや財布など、革製品ならなんでもできます」
フォーマルな革靴だけでなく、運動靴も可能だし、最近は日本人のリピーターに頼まれてゴルフシューズ、ドライバーのヘッドカバーなども特注で作った。



「最近は海外からは中華圏、アメリカ、ネット経由ではタイ在住欧米人の個人注文も増えています。YouTubeチャンネルなどでも取りあげてもらえ、工房はバンコクから車で40分はかかるのに、今では週に何人もの日本人がわざわざ訪れてくれ、革靴オーダーやカバンなどの注文もしていただいています」


日本ではいい就職先に恵まれず、中国では不運続き。しかし、タイに来て奥さんと知りあったことで流れが変わった。義実家のおかげで生活が落ち着いてきたのである。こういうレアな国際結婚のパターンもあるのだ。
<取材・文・撮影/髙田胤臣>
【髙田胤臣】
髙田胤臣(たかだたねおみ)。タイ在住ライター。初訪タイ98年、移住2002年9月~。著書に彩図社「裏の歩き方」シリーズ、晶文社「亜細亜熱帯怪談」「タイ飯、沼」、光文社新書「だからタイはおもしろい」などのほか、電子書籍をAmazon kindleより自己出版。YouTube「バンコク・シーンsince1998│髙田胤臣」でも動画を公開中

