エアコンと扇風機を併用しよう
エアコンと扇風機は、併用することで電気代を節約できます。その上、エアコンと扇風機を同時に付けることで体感温度が1~3度下がるというデータもあります。その分エアコンの設定温度を上げれば、消費電力が抑えられて経済的です。
エアコンと扇風機併用のコツ
併用がお得とはいえ、ただ単にエアコンと扇風機を付けっぱなしにしているだけでは、余計に電気代がかかるだけです。
エアコンと扇風機を併用する際は、無駄なく稼働させることを意識しましょう。
ここからはエアコンと扇風機を同時に使うコツをご紹介します。
- エアコンの下に扇風機を置く
- エアコンの送風機能と扇風機を併用する
- エアコンの除湿機能と扇風機を併用する
エアコンの下に扇風機を置く
扇風機はエアコンの下に置くことで、効率よく室内の空気を循環させてくれます。特に冷房を付けている場合、冷たい空気はエアコンの下に溜まってしまいがちです。すると室内に温度ムラが生じ、暑く感じるスポットができてしまいます。
そこで扇風機をエアコンの下に置けば、溜まった冷気を部屋全体に広げてくれるのです。首振り機能を使えば、より均一に冷気が拡散されるでしょう。体に風が当たれば涼しく感じられるため、効果は一石二鳥です。
エアコンの送風機能と扇風機を併用する
そこまで暑くない日や換気したいときは、冷房でなく送風機能と扇風機を併用しましょう。エアコンの送風機能は扇風機と同じく、ただ風だけを送る機能です。
エアコンの送風機能と扇風機を併用すると、絶えず室内の空気が循環されます。窓も開ければしっかりと換気ができて、清潔な空気が保てます。また扇風機と送風を併用すると肌で空気の流れを感じられるため、体感温度が下がるでしょう。
また送風機能は、冷房を付けたまま寝ると喉や肌が乾燥してしまいがちな方にもおすすめです。自分に直接風が当たらないよう向きを設定して扇風機と併用すれば、涼しさをキープしたまま快適に眠れます。
エアコンの除湿機能と扇風機を併用する
ジメジメとした日には、エアコンの除湿機能と扇風機を併用しましょう。湿度の高い部屋はどうしても肌がべたつき、不快指数が高くなります。そこで室内の湿度を下げるエアコンの除湿機能を使うことで室内の湿度が下がり、快適性が増すのです。
またこのとき扇風機を併用することで、室内に空気の対流が生まれます。湿度が下がるだけでなく、空気が流れることでより爽やかに感じられるでしょう。肌がべたべたする感覚も風で軽減されるはずです。
扇風機とサーキュレーターの違い
エアコンと扇風機の話をしてきましたが、「サーキュレーターはどうなの?」と疑問を持った方もいるかもしれません。
扇風機とサーキュレーターの違いについても、触れていきますね。
目的と構造の違い
扇風機とサーキュレーターは、作られた目的が異なります。以下のとおり、扇風機は風を送って涼しさを感じさせるためのもので、サーキュレーターは空気を循環させるためのものです。
扇風機 | サーキュレーター | |
目的 | 風を送る | 空気を循環させる |
構造 | 風切羽なし | 風切羽あり |
風の進む方向 | 広範囲 | 直線 |
どちらも内部のファンを回して風を起こす仕組みは同じです。しかしサーキュレーターはファンの前に「風切羽」が付いており、風が広範囲に拡散するのを防ぎます。風切羽があることで風は収束し、一直線に進んでいくのが特徴です。
こうした特性から、風に当たって涼しさを感じたい場合は扇風機を使うと良いでしょう。一方室内の温度ムラ解消、または室内の空気を循環させたい場合は、サーキュレーターを使った方がより効果的です。
電気代の違い
扇風機とサーキュレーターの電気代は、ほぼ同じです。商品にもよりますが、どちらも消費電力が10W~40W程度の商品が多い傾向にあります。そのため、どちらにするかは電気代でなく、目的で選ぶと良いでしょう。
デザインの違い
扇風機とサーキュレーターは、以下のとおりデザインにも違いがあります。
扇風機 | サーキュレーター | |
デザイン | 大型から小型までさまざま高さのある商品が多数 | 小型デザインが多数 |
扇風機は広範囲に風を送ることを目的としているため、ファンが大きく高さもある商品が多くあります。大型化するほどパワフルな風で、涼しさを感じられるでしょう。
一方、サーキュレーターは球体に近いコンパクトなデザインの商品が多い傾向にあります。これはあえてファンの直径を小さくすることで、直線的な風向きを生んでいるためです。また、扇風機のように高さもないため、非常にコンパクトな点も特徴の1つ。
風量を重視するなら大きい扇風機を買い、コンパクトさ重視の場合はサーキュレーターを選ぶと良いでしょう。置き場所のスペースや用途、好みのデザインなどから自分だけの一点を厳選してみてはいかがでしょうか。
暖房時でも扇風機併用が効果的
エアコンと扇風機が併用できるのは、夏だけではありません。冬に暖房を付けているときも、扇風機やサーキュレーターを回すことで暖気が均一になります。
特に天井の高い家では、暖房を付けるとどうしても暖気が上に逃げてしまいます。そのため、扇風機やサーキュレーターを上に向けて付けましょう。すると天井付近に溜まった暖気が風で押し流され、下へと降りてきます。
空気が循環することでエアコンの熱も均一に届きやすくなり、消費電力も抑えられるはずです。また空気が対流すれば、暖房特有の熱がこもる感じも軽減できるでしょう。
配信: hitotema