救急車を呼ぶのはどんな時?迷った時の相談先も調べておきましょう

救急車を呼ぶのはどんな時?迷った時の相談先も調べておきましょう

こんな症状が出たら「心臓発作(狭心症・心筋梗塞など)」の可能性

狭心症や心筋梗塞などの心臓発作は、日本の死因の高順位を占める病気です。短時間で状態が悪化し、致命的になる可能性があります。脳卒中と同様に、心臓発作と思われる症状が出たら、躊躇せずに一刻も早く119番通報し、救急車を呼びましょう。

心臓発作が起こると、「胸が締め付けられるような」や「胸が重苦しい」「胸がぐっとしぼられるような」「焼け付くような」と表現される痛みがあります。顔面が蒼白になり、冷や汗をかき、胸を押さえた後うずくまったり、倒れたり、けいれんを起こしたりします。
心臓発作は、胸だけでなく、背中や肩、両腕や喉、ヘソより上の腹部に痛みが生じることもあります。

救急車の到着を待つまでの間、意識がなければ、脳卒中と同様に直ちに胸骨圧迫やAED(自動除細動器)の使用、人工呼吸などの一次救命措置を行います。
意識があるときには、ラクな姿勢をとらせて、深呼吸を促し、全身を保温して、観察を続けます。ニトログリセリンなど、医師から指示された薬を持っている人には、服用する補助をします。

他にも、こんな時には救急車を呼びましょう!

冬場や夏場は健康リスクが高く、特に注意が必要な季節ではありますが、救急車を呼んだ方がいい病気やケガは、季節を問わず一年中起こります。
交通事故や転落事故などの事故の際はもちろん、大量の出血を伴う怪我や、広範囲の火傷など。痙攣が止まらない時や、物を喉に詰まらせて呼吸が苦しい時、顔色が明らかに悪い時なども、重大な病気や怪我の可能性があります。
15歳以下の子どもなら、激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそうな時、手足が硬直しているような時、唇の色が紫色になっている時や、嘔吐が止まらない、便に血が混じっている時なども、救急車を呼びましょう。

政府広報オンラインには、こうした、救急車を呼んだ方がいい緊急度の高い症状をまとめられています。(どんな場合に、どう呼べばいいの? もしものときの救急車の利用法
どこの地域においても、救急車の数には限りがあります。すぐに救急車で病院に行く必要のある人のために、むやみに救急車を呼んではいけませんが、迷わず119番通報して救急車を呼んだ方がいいケースもあります。
その目安となる症状を覚えておいて、いざという時に速やかに行動できるようにしておきましょう。

救急車を呼んだら、保険証やお金、普段飲んでいる薬(おくすり手帳)、そして救急搬送される人の靴も持って同乗できるように準備をしておきましょう。
救急車が到着したら、救急隊員に「事故や具合が悪くなった状況」「救急隊が到着するまでの変化」「行なった応急手当ての内容」「持病やかかりつけ医、普段飲んでいる薬など、具合の悪い方の情報」などを伝えることも必要です。

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