2歳児が喜ぶお弁当づくりのポイント
2歳の子どもが喜んで食べるお弁当をつくるには、発達段階を踏まえることが大切です。2歳児に適したお弁当の量・食材の種類や大きさ・彩りなどのポイントを紹介します。
食べきれる量とバランスのよい食材
2歳児のお弁当をつくる上で意識したいのは、食べきれる量にすることと、バランスのよい食材を入れることです。
あらかじめ子どもが食べきれる量にすることで「ぜんぶ食べられた!」という子どもの達成感にもつながります。
多少の個人差はあるものの、2歳児に適したお弁当箱のサイズは280〜300mLとされています。お弁当箱に主食・主菜・副菜が5:3:2になるように入れると、バランスの良いお弁当に仕上がるでしょう。
子どもが好きな食べ物・フルーツを入れるなど、お弁当を空けたときに「早く食べたい!」と思うような工夫も大切です。
手づかみでも食べられる大きさ
フォーク・スプーンを上手に使いこなせない2歳児にとって、手づかみで食べた方がスムーズな場合もあります。
また、自分でやりたい意欲が高まる2歳の時期は、スプーン・フォークで食べにくいというだけで、お弁当を残してしまう子どもがいるのも事実です。
そのため、2歳児のお弁当をつくるときには、手づかみのしやすさを意識することが大切です。お弁当に入れるおにぎり・おかずなどをひと口サイズでつくっておくと、子どもが手づかみしやすく、残される可能性が低くなるでしょう。
子どもの食欲が増す彩りを意識する
ふたを開けた瞬間、子どもが「おいしそう!」とワクワクするようなお弁当をつくるためには、彩りを意識することもポイントです。
からあげ・ハンバーグなど、おいしい副菜が入っていても、茶色だらけのお弁当では子どものテンションは上がりません。
反対に、以下のような赤・緑・黄・白・黒の食材を適度に取り入れるとお弁当の華やかさとともに、子どもの食欲もアップするでしょう。
食材の色と例
赤:トマト/ウインナー/にんじん
緑:ブロッコリー/きゅうり/ほうれん草
黄:玉子焼き/チーズ
白:ご飯/ちくわ/はんぺん
黒:のり/ごま/こんぶ
黒い食材は少ないため、おにぎりにのりを巻いたり、ごまをふりかけたりするのがおすすめです。また、赤い食材がないときにはケチャップ・ミートソースなどを活用する方法もあります。
2歳児におすすめな主食・副菜・デザート
子どものお弁当に、何を入れればよいのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?次は、2歳児におすすめなお弁当の中身を、主食・副菜・デザートに分けて紹介します。
主食は「おにぎり・サンドイッチ」がおすすめ
エネルギーのもとになる主食には、手で食べやすいおにぎり・サンドイッチがおすすめです。
シンプルになりやすいおにぎりは、形・具を工夫するだけで華やかな見た目に変わります。
例えば、ご飯をラップで包んでスティック状にするだけでも、おしゃれな雰囲気が出せます。また、ふりかけを使えば、カラフルなおにぎりをつくることも可能です。
サンドイッチには、ハム・チーズなどをはさむほか、ジャムを使うのもおすすめです。いちご・オレンジ・ぶどうなど、数種類のジャムをはさむと、味の幅が広がる上にお弁当の彩りもアップします。
副菜は「玉子焼き・はんぺん・ブロッコリー」などが人気
お弁当に入れる副菜の定番ともいえる玉子焼きは、2歳児にもぴったりです。砂糖を入れた甘い玉子焼きはもちろん、なかにチーズ・ほうれん草・カニカマなどを入れる方法もあります。
魚のすり身が使われているはんぺんは、たんぱく質を含んだ食材です。はんぺん・スライスチーズ・ハムを花・星などの型で抜いて、サンドイッチのように挟むとおしゃれな副菜が完成します。
さらにブロッコリーは、細かくするとお弁当のすき間を埋めるのにも役立ちます。もちろん、栄養価の高い食材でもあるので、ゆでる・炒めるなど、様々な調理に取り入れやすいのがメリットです。
冷凍フルーツ・カップケーキのデザートも
食後に楽しめるデザートがあると、子どものワクワク感はさらに高まります。季節に合った旬のフルーツを入れたり、小さなカップケーキをつくったりするのもおすすめです。
とはいえ、水分の多いフルーツは、中身がもれたり、傷みやすかったりなどのデメリットもあります。
以下のような果物を冷凍した物を入れておくと、お弁当が腐りにくい上においしく食べられます。
・缶詰のみかん、桃など
・バナナ
・キウイ
・パイナップル
サイズの小さなカップケーキをつくるのには、電子レンジが使えるシリコン製の容器が便利です。
ホットケーキミックスを使うと、混ぜて焼くだけでカップケーキがつくれます。チョコチップ・レーズン・バナナなどを入れてアレンジしやすいのもポイントです。
・商品名:パール金属「クッキングデポ シリコーン おかずカップ フラワーズ C-3923」
お弁当をつくる際の注意点
子どものお弁当をつくるときに覚えておきたいのが、暑い日に食材が傷んだり腐敗してしまったりする可能性です。
心を込めてつくったお弁当の、安全性を高めるためのポイントを2つ紹介します。
保冷剤・抗菌シートで傷みにくい工夫を
朝つくったお弁当は、お昼に食べるまでの間リュックのなかにいれっぱなしということもあるでしょう。
冷蔵庫などで保管できれば安心ですが、とくに暑い季節は、お弁当を食べるまでの間に中身が傷んでしまう恐れがあります。
そのため、お弁当を持ち運ぶ際は保冷剤を使ったり、中身の上に抗菌シートをかぶせたりと、腐敗を防ぐ工夫が必要です。
また、お弁当に入れる食材はしっかりと加熱することも重要です。とくに、卵料理は傷みやすいので、なかまでしっかりと火が通っていることを確認してからお弁当に詰めるようにしましょう。
・商品名:トルネ「抗菌シート 30枚入り すみっコぐらし」
球形のミニトマト・巨峰などは小さくカット
2歳児は球形の食べ物をかんで小さくするのが難しく、丸飲みしてしまう可能性があります。ミニトマト・巨峰などを入れる際には、半分~1/4などにカットして子どもがフォーク・スプーンで食べられるようにすることが大切です。
ただし、ミニトマト・巨峰などはカットすると水分が出て傷みやすくなってしまいます。丸飲みなどの心配がある場合は、球形の食べ物を入れないようにするなど、配慮することが重要です。
2歳児におすすめなお弁当箱3選
なかには、初めて子どものお弁当をつくる人もいるのではないでしょうか?子どもの食べる量に合わせて選べる、2歳児向けのお弁当箱を3つ紹介します。
レック「ロック式おべんとう箱280ml」
280mLの容量は、2歳児が初めて使うお弁当箱にぴったりのサイズです。アンパンマンのキャラクターが描かれたお弁当箱は、性別を選ばないデザインが特長です。
エア調整弁が搭載されていてロック付きで中身がもれにくい上に、子どもが開けやすいように配慮されています。
また、丸みのある形状のお弁当箱なので、ひと口サイズの主菜・副菜などを詰めやすいのもポイントです。電子レンジ・食器洗い乾燥機にも対応しているので、調理したり、洗ったりする手間を省けます。
・商品名:レック「ロック式おべんとう箱280ml」
スケーター「ランチボックス しまじろう スポーツ」
子どもに人気の高いキャラクターしまじろうが描かれたお弁当箱です。2歳児の適量とされる280〜300mLよりも、少しだけ大きい360mLサイズのお弁当箱は、しっかりと食べる子どもにも向いています。
ドーム型のふたが使われており、主菜・副菜などをたっぷりと詰めても形が崩れにくくいよう工夫されています。カチッと閉まるロック付きで、バッグに入れて持ち運んでも中身がこぼれにくいのも特長です。
名前シールが付いているので、保育園・習い事などの集団生活で使うお弁当箱にもおすすめです。
・商品名:スケーター「ランチボックス しまじろう スポーツ」
学研ステイフル「はらぺこあおむし 4ピース ランチボックス」
赤・黄・オレンジ・黄緑と、4色のランチボックスが入ったセットです。色によって480・300・180・100mLと容量が違うため、子どもの成長に合わせて使えます。
2歳児なら、180mLと100mLのランチボックスを併用するのがおすすめです。例えば、180mL分の主菜・副菜を入れ、デザート用として100mLのランチボックスを使う方法もあります。
子どもの食べる量が増えたら300mL・400mLのランチボックスを使えるため、買い替える必要がありません。
シンプルでかわいいデザインは年代を選ばないので、長く使えるお弁当箱を探している人にもぴったりです。
・商品名:学研ステイフル「はらぺこあおむし 4ピース ランチボックス」
かわいいお弁当づくりに役立つグッズも確認
「かわいいお弁当をつくってあげたいけれど、時間がない」という人は多いのではないでしょうか?便利グッズを取り入れると、時間をかけなくてもかわいいお弁当をつくれます。
キャラクターのおにぎりラップ
キャラクターが描かれたおにぎりラップは、手間をかけずにキャラ弁のかわいい雰囲気を出したいときに便利です。
キャラクターをモチーフにしたおにぎりをつくるとなると、ごまで目を表したり、のりを細かくカットしたりと手間も時間もかかります。その点、おにぎりラップなら適量のご飯を包むだけで、かわいいキャラクターのお弁当が完成します。
子どもが好きなキャラクターのおにぎりラップを選んで、手間をかけないキャラ弁づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか?
・商品名:バンダイ「アンパンマン おにぎりラップ」
複数のピックで彩り・おしゃれ度をアップ
「彩りを出したいけれど、適当な食材がない」という場面で役立つのが、副菜・フルーツなどに刺せるピックです。
赤・黄・緑などのカラフルなピックを使うと、色味が足りないお弁当の華やかさがアップします。
2歳児の食べやすさを考慮すると、手で持ったときに抜けにくいフォーク型のピックがおすすめです。スーパーはもちろん、100円均一でも、車・スイーツ・キャラクターなど、様々なデザインのピックが購入できます。
・商品名:トルネ「目玉ピック 2」
まとめ
2歳児がワクワクするようなお弁当をつくるには、食べきれる量・具材と彩り、食べやすさを意識することが大切です。
主菜にはおにぎり・サンドイッチ、副菜には玉子焼き・はんぺんなどがおすすめです。ブロッコリーは大きさを調整しやすいので、すき間を埋めるのにも役立ちます。
冷凍フルーツや、ホットケーキミックスを使ったカップケーキは、時間がないときのデザートにもぴったりです。
キャラ弁をつくる時間がない場合は、キャラクターのおにぎりラップ・ピックなどを活用するのもひとつの方法です。2歳児が食べやすいお弁当をつくりましょう。