キッズ用スノーブーツの選び方
スノーブーツは雪遊びに欠かせないアイテムです。通常の靴では雪が染み込んでしまったり、足元が冷えすぎたりして長く遊べません。キッズ用スノーブーツを選ぶ際は、どんな点に注意すればよいのか見ていきましょう。
防水機能の範囲
キッズ用スノーブーツを選ぶ際に「防水性」は必ずチェックしたいポイントです。防水機能に劣るものは、遊んでいるときに足がびしょぬれになってしまいます。
しかし、ひと口に防水といっても、機能は様々です。例えば「完全防水」なら、雪を通さず快適に遊べます。
完全防水でない場合は、どこまでが防水の範囲なのかをチェックしましょう。地面から数cmのアウトソールの周囲だけが防水仕様になっている場合もあります。そのため、長時間遊ぶ場合は完全防水の方が適しています。
ただし、完全防水でないものは履き心地のよさを重視している製品も多いので、遊ぶ場所によっては、あえて完全防水以外の製品を選んでもよいでしょう。
安全面にも関わるソールの素材
雪遊びをしていると、ぬれた場所や凍った地面の上を歩くことがあります。ソールの素材が滑りやすいものでできていると、転倒の可能性が高く危険です。
ほとんどのキッズ用スノーブーツは滑りにくい素材をソールに使用していますが、念のため、素材や形状を確認しましょう。
「ラバーソール（ゴム素材）」や「スパイク付き」であれば転びにくくなります。スパイク付きは、アウトソールに滑り止めのトゲやピンを備えたつくりで、凍った地面でも歩行が安定します。
足元を冷やさない保温性・防寒性
雪遊びでは寒さを感じやすいので、保温性や防寒性を備えているかもチェックしましょう。スノーブーツの素材や形状から、暖かさをキープできるかどうかが分かります。
肌当たりと暖かさの両方を確保したい場合は、内側に「ボアやニット素材」が使われている製品がおすすめです。中敷きにウレタン素材が使われていると保温性が高く、遊んでいるときに足先が冷たくなるのを防いでくれます。
また、履き口が絞れる形になっているタイプなら、冷たい風や空気の侵入も防いでくれます。
他にもチェックしておきたいポイント
防水性や防寒性以外にも、着脱のしやすさや、ブーツの形状も重要なポイントです。それぞれ押さえておきたいところを解説します。
ブーツのサイズや脱ぎ履きのしやすさ
スノーブーツは、厚手の素材でつくられているので、雪山でも足元が暖かく過ごせます。その半面、通常の靴に比べて窮屈になりがちです。厚手の靴下を履くことも考え、ややゆとりがあるサイズを選びましょう。
通常の靴のサイズよりも「1～2cm程度大きいもの」が目安です。あまり大きすぎても脱げやすく、遊びにくいのはもちろん、転倒にもつながります。
子どもが自分で止めやすいよう工夫されたベルトや、ドローコードを備えているなら、1人でも着脱できるでしょう。また、履き口が大きく開くタイプは、足の出し入れもしやすく、着脱に苦労しません。
ブーツ丈の長さと重さ
スノーブーツの長さは、ショート丈・ミドル丈・ロング丈に分けられます。ショート丈は軽くて動きやすい一方、カバーする範囲が狭く寒さを感じやすいことがデメリットです。
着脱はしやすいので、長時間の雪遊びをしない場合や、日常生活用に向いているといえます。
ロング丈は足元だけでなく、ふくらはぎ部分もカバーしてくれますが、重くかさばりやすいことが特徴です。体力に乏しい小さな子どもは動きにくかったり、自分で着脱がしづらかったりといったデメリットがあります。
しかし、雪が多い地域に住んでいる場合や、長時間の雪遊びをする際に向いているといえます。
ショート丈とロング丈のよい部分を併せ持っているのが、ミドル丈です。動きやすさを確保しながら、ほどよい暖かさを保ってくれます。
防水性の高いおすすめキッズ用スノーブーツ
防水性が高いスノーブーツがあれば、雪のなかでも快適に過ごせます。雪を通さない工夫がされているキッズ用スノーブーツを見ていきましょう。
THE NORTH FACE「ヌプシ ブーティ ウォータープルーフ」
はっ水加工を施したキッズ用スノーブーツです。「テックプルーフ防水メンブレン」を使用し、雨や水分の侵入を減らすよう工夫されています。
中綿に「サーモライトエコメイド」を使用し、保温性を高めています。アウトソールの中央部分は、滑りやすい氷上でのグリップ力を高める「ウインターアイスポッド」を採用し、滑りやすい氷上でのグリップ力も高めてくれるでしょう。
子どもの足に合う形状にもこだわっており、日常からレジャーまで幅広く使いたい人におすすめです。
・商品名：THE NORTH FACE「ヌプシ ブーティ ウォータープルーフ」
コロンビア「パウダーバグ フォーティ」
雪や雨の日にも対応できる「ウォータープルーフファブリック」を使用したスノーブーツです。グリップ性に優れたアウトソールを採用し、雪道やぬれた路面での転倒を防いでくれます。
暖かくフィット感を高める「リサイクルフェルト製ライナー」付きです。ライナーは、水洗い可能な仕様で清潔さを保てます。
アンクルベルトと履き口のひもは、足にフィットさせて冷気を防げる設計です。子ども自身で簡単に着脱できます。サイズ展開が13～24cmとあるので、幅広い年代に対応しています。
・商品名：コロンビア「パウダーバグ フォーティ」
POOKIES「ボア取り外し可能ブーツ」
水分を通さないEVA素材のブーツと、ボアインナーがセットされたキッズ用スノーブーツです。「完全防水」で雪遊びにも適しています。
インナーを取り外せば、レインブーツとして使用でき、季節を問わず活躍してくれます。インナーを取り外したときは、サイズが1cm程度大きくなる点に注意しましょう。
アウトソールは、ゴム素材を貼り付け、滑りにくい工夫がされています。また、シンプルなデザインながら、ソール部分がカラフルになっていたり、サイドにワンポイントがあったりと、おしゃれに履きこなせます。
レインブーツと同じように足を入れるだけなので、小さな子どもでも着脱が簡単です。
・商品名：POOKIES「ボア取り外し可能ブーツ」
防寒性の高いおすすめキッズ用スノーブーツ
水を通さない以外に、足元を寒さから守ることもキッズ用スノーブーツの重要な役割です。寒さ対策ができていないと、雪遊び中に体が冷えてしまいます。防寒性に優れた商品を見ていきましょう。
キーン「スノー トロール ウォータープルーフ」
機能性と保温性の両方を兼ね備えたキッズ用スノーブーツです。「ブランド独自の防水透湿素材と保温素材」を使用し、暖かく快適な履き心地を楽しめます。
ライナーには保温素材が400gも使われているので、寒さから足元を保護してくれます。取り外しが可能で、ぬれても乾きやすい仕様のため簡単に手入れできるでしょう。
甲部分には、屈曲性に優れた軽量なナイロン素材を採用し、動きやすさも確保しています。アウトソールはプラスチックとゴムの中間素材で、耐久性があり地面をしっかり捉えられます。
リトルキッズ・ビッグキッズなど、サイズのバリエーションも豊富です。
・商品名：キーン「スノー トロール ウォータープルーフ」
MORENDL「スノーブーツ」
ナイロン・防水フィルム・スポンジ・コットンを使用し、足元への暖かさにこだわったスノーブーツです。ミルフィーユのように層になっており、肌当たりが柔らかいだけでなく「耐水性」や「耐風性」に優れ、足先を暖かく包み込んでくれます。
履き口はグッと絞れるドローコードを採用し、雪や外気の侵入を防いで暖かさと安定感をキープします。アウトソールは雪や雨でも滑りにくい形状です。スッキリとしたフォルムで、ファッション性にも優れています。
片足の重さは約0.25kgと、軽量で動きやすいところも魅力です。長さは約18.5cmで、様々なシーンで使い勝手がよい丈となっています。（計測サイズ19cm）
・商品名：MORENDL「スノーブーツ」
HI-TEC「JULEMAND BOOTS II WP」
イギリスのアウトドアブランド「HI-TEC」のキッズ用スノーブーツです。履き口には暖かなボア素材を採用し、柔らかい肌当たりで外気の侵入を防いでくれます。
ブーツ本体に使用している素材は、アッパー部分に水が染み込みにくい合成皮革や合成繊維です。4cmの水に約4時間浸けても浸透しないとされ、防水性に優れています。ゴムひもを使用し、着脱のしやすさにもこだわっています。
蒸れやすいインソールには「抗菌防臭素材」が採用され、ソールも屈曲性があるので、歩きやすいでしょう。
・商品名：HI-TEC「JULEMAND BOOTS II WP」
着脱しやすいおすすめキッズ用スノーブーツ
スノーブーツは通常の靴とは違い、分厚く重さもあることから着脱が大変な場合が少なくありません。小さな子どもでも、簡単に着脱できる工夫がされた商品を見ていきましょう。
ホビベアー「スノーブーツ」
面ファスナー式で簡単に着脱できる、キッズ用スノーブーツです。履き口が大きく開くので、小さな子どもでも簡単に脱ぎ履きできます。
表面の生地ははっ水加工されており、水分に強い設計です。内部はモコモコとした起毛素材が採用され、足先までしっかり保温してくれます。
アウトソールは滑りにくく安全面にも配慮されています。機能性とデザイン性の両方に優れ、カラーバリエーションも豊富です。14.5～25.5cmまでの、幅広いサイズが用意されています。
・商品名：ホビベアー「スノーブーツ」
ノースピーク「スノーブーツ キッズ ジュニア」
小さな子どもでも着脱しやすく、デザイン性にも優れているキッズ用スノーブーツです。内側には暖かいボア素材を採用しています。ソールに水を通しにくい「EVA素材」を使用し、防水性にも優れた設計です。
アウトソールは滑りにくいよう配慮され、雪道やぬれた路面での転倒を防いでくれます。カラフルで個性的なデザインにも注目です。
ノースピークはアウトドアブランドのため、機能性の高いインナーやプロテクターなども販売しています。キッズ向けの防寒アイテムも幅広く展開しているので、トータルコーディネートも可能です。
・商品名：ノースピーク「スノーブーツ キッズ ジュニア」
Putu「スノーブーツ」
小さな子どもでも簡単に着脱できる、面ファスナー式のスノーブーツです。靴ひも結びや、ドローコードの扱いが苦手でも、着脱可能なつくりになっています。
表面にははっ水素材が採用され、水分が染み込むのを防いでくれます。汚れが付いても拭き取りやすく、手入れも簡単です。
インナーには、軽くて柔らかいボア素材を使用しているので、保温力にも期待できます。アッパーには高品質なPU素材が採用され、内部の熱を逃がさない構造です。
ぶつけやすい足先にはゴム素材を使用し、衝撃から足を守る設計です。雪の結晶や迷彩柄といった、ワクワクするデザインにもこだわっています。
・商品名：Putu「スノーブーツ」
おしゃれなおすすめキッズ用スノーブーツ
「おしゃれな見た目と、機能性の両方にこだわりたい」という人もいるでしょう。デザイン性に優れたキッズ用スノーブーツを紹介します。
SOREL「ユートパックナイロン WP」
クラシカルなデザインがおしゃれな、キッズ用スノーブーツです。モコモコしたボア素材は、暖かさを保ちながらアクセントにもなっています。見た目だけでなく、保温性や防水効果などの機能面にも優れているところが魅力です。
アッパーは防水シームシール構造となっており、厚みのある合成繊維を裏貼りし、水分と冷気を防いでくれます。保温機能限界温度は-40度とされ、極寒のなかでも耐えられる本格派です。
取り外し可能な、厚さ9mmのリサイクルフェルトインナーブーツが、足元を寒さから守ってくれます。インナーブーツは、清潔を保てるウォッシャブルタイプです。
手袋をしていても着脱しやすいドローコードを採用し、簡単にフィット感を調整できます。アウトソールには、ヘリンボーンラバーデザインを取り入れ、雪道でも滑りにくいでしょう。
・商品名：SOREL「ユートパックナイロン WP」
ハンター「リトル インシュレイティド イントレピッド スノー ブーツ」
大人用ブーツと同じく、洗練されたデザインのキッズ用スノーブーツです。インナーボアやソールなどブラックで統一され、フロントに配置されたロゴがアクセントになっています。
丁寧に手作りされており、品質にこだわりたい人にもおすすめです。底部分は防水性があり、水分が染み込みにくくなっています。
ファスナーと面ファスナーで簡単に着脱できるつくりになっており、かかと部分には、着脱をしやすくするための突起「キックスパー」が設けられています。視認性を高める反射パッチがあり、安全性にこだわっているところもポイントです。
・商品名：ハンター「リトル インシュレイティド イントレピッド スノー ブーツ」
ホーキンス「キッズスノーブーツ」
高級感のある見た目がおしゃれな、キッズ用スノーブーツです。レースアップデザインは、見た目のかっこよさだけでなく機能性にも優れており、ドローコードを採用しているので、簡単にフィット感を調整できます。
4cmの水に約6時間浸けていても、防水性を保つ設計とされています。足先からかかとにかけて使用しているゴム素材を軽量化し、柔軟性のあるものにすることで、動きやすさを高めた設計です。長時間着用するときも、ストレスを感じにくいでしょう。
また、内側とインソールにはフリース素材を使用し、肌当たりを柔らかくしています。
・商品名：ホーキンス「キッズスノーブーツ」
まとめ
キッズ用スノーブーツを選ぶときは、防水性・防寒性・アウトソールの滑りにくさなどを確認するのが基本です。着脱のしやすさや、ブーツの丈にもこだわると、より履き心地のよい製品が見つかります。
気に入ったスノーブーツの機能面に大差ない場合は、子どもが気に入るデザインかどうかで選んでもよいでしょう。キッズ用であっても、大人用と同じように優れた機能性やデザイン性を備えたものが多くあります。
大人用とおそろいにしたり、トータルコーディネートできたりする製品もあるので、お気に入りの1足を見つけて楽しく雪遊びをしましょう。
