40歳、将来の年金額は「月12万円」です。老後のために「月3万円」をそのまま貯めるのと、年率3%で運用するのはどちらがおすすめですか?

将来受給できる年金の見込額が12万円なのだとすれば、老後は年金だけで暮らしていくことは難しいでしょう。その場合には、あらかじめ貯金をしておく必要があります。もしも将来のために貯金をするのであれば、つみたてNISAなどで運用したほうがお得です。
 
今回は、年金額が12万円だと将来どのくらい赤字になるのか、40歳から毎月3万円を貯金するのと年率3%で運用するのとではどの程度金額が変わるのか、詳しく解説します。

単身高齢者の平均支出額は月あたり約15~16万円

総務省が行った調査によると、2022年の高齢(65歳以上)単身者の月あたりの平均消費支出額は14万3139円です。非消費支出である社会保険料なども考えると、老後はおよそ15~16万円程度必要になると考えてよいでしょう。

 

ということは、毎月の年金収入が12万円だったとすると、毎月3~4万円の赤字になることが分かります。1年あたりおよそ40~50万円なので、85歳まで生きれば800万~1000万円が不足する計算になります。

 

40歳から毎月3万円貯金すれば総額はいくらになる? 投資した場合は?

不足分を補うため、老後のために40歳から毎年3万円を貯金するとしましょう。そうすると、年金を受給できる65歳までにいくら貯められるでしょうか。25年は月数だと300ヶ月なので、65歳の時点で貯金できている額は900万円になります。

 

貯金だけでも、それなりに不足分を賄えそうです。それでは、毎月3万円を積み立てながら年率3%で運用した場合はどうでしょうか。

 

金融庁が提供している資産運用シミュレーションで計算すると、その場合の最終金額は1338万235円になります。ただ貯金だけをした場合よりも、およそ1.5倍の額になるのです。同じ毎月3万円を貯金に回すのであれば、運用した方がずっとお得であることが分かります。

 

その他にも、投資を始めることは将来を計画的に考えるきっかけになる、経済や金融に関する知識が身につきキャリアの幅が広がる、余裕を持った暮らしを営むことができるなどのメリットがあります。

 

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