50代で貯金が700万円あれば老後は安泰?「老後破産」を防ぐには?

50代の今からできることは?

50代の方が老後破産をしないために今から将来に向けて特にやっておきたいことは、老後資金をより多く準備しておくことです。例えば、年金生活に突入したとき、老後資金として貯金が1000万円や1500万円あれば、貯金が700万円しかない状況よりも安定した状態で老後を迎えることができます。

 

そのためには今から収支を見直し、老後に向けて無駄な支出はできる限り削減していくべきです。そうすることで、老後までにより大きな額の老後資金を用意できます。加えて、老後に収入が下がったとしても、それに応じた生活にスムーズに移行しやすくなります。

 

また、健康の維持・増進に努めて、老後もできるだけ長く働けるようにしておくことも大切でしょう。老後に時給1000円で1日4時間、週3日働くだけでも毎月5万円近くの収入を得ることができます。

 

少しでも老後を安泰させたいのであれば、少なくとも老後までに1000万円から1500万円の貯金を

50代で貯金が700万円あったとしても、統計上の一般的な生活を想定すると、安泰とはいえません。安泰といえるだけの貯金額を確保したいのであれば、老後を迎えるまでに1000万円から1500万円程度の貯金を目標にしておきたいところです。

 

しかし、貯金さえあれば老後破算が防げるというものでもありません。老後に向けて貯金をしつつ、老後の生活についてイメージしながら、できる備えを少しずつ進めていってください。そうすることで、老後破産を防ぎ、安定した老後を迎えることができるでしょう。

 

出典

総務省 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要

厚生労働省 令和3年簡易生命表の概況

 

執筆者:柘植輝

行政書士

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ファイナンシャルフィールド
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