1人暮らしの食費は、自炊をするか外食をするか、また食材の選び方などによって大きく変わってきます。健康的で経済的な食事を心掛けることは、家計管理と健康維持の両方において重要です。
では、1人暮らしで食費が月に5万円だった場合、一般的な単身世帯の平均と比べてどの程度の水準にあるのでしょうか。
今回は、単身世帯の平均的な食費について解説し、また1人暮らしの食費を節約するための実用的な方法をいくつか紹介します。
単身世帯の平均的な食費はどれくらい?
まず、一般的な1人暮らしの世帯が、1ヶ月にどれくらい食費をかけているのか見てみましょう。総務省統計局の「家計調査」によれば、2022年時点で、単身世帯の消費支出に占める食費金額は3万9069円です。もし、1人暮らしで1ヶ月の食費に5万円かかっているとしたら、毎月の食事に平均より高い金額をかけていることになります。
ただし、家計調査が示している食費金額は、自炊も外食も含めた食費の総額です。1人暮らしにおいて、自炊と外食のどちらが安いかは状況によって異なりますが、一般的に自炊のほうが外食よりも経済的だとされます。そのため、自炊を全くしない状況で食費が5万円なのだとしたら、比較的安く収まっているとも言えるでしょう。
とは言え、それでも単身世帯の平均を上回っているため、できれば節約を考えた食生活を取り入れたいところです。
中途半端な自炊はかえって食費を増大させる?
食費の節約を第一に考えるなら、なるべく自炊をする機会を作って、総菜や外食で済ませる回数を減らしたほうが経済的です。ただ、自炊の機会を増やせば、時間や労力を余計に消費することにもなりかねません。また、節約のために自炊をしたとしても、ただちに食費が削減できるわけではありません。
むしろ、自炊と外食両方の合算で、かえって食費が上がってしまうこともあり得ます。特に、自炊に慣れていない人だと、無駄な食材を購入したり、新しく調味料などを買いそろえたりするケースも多く、食品ロスが増えて食費を圧迫してしまう可能性もあります。
そのため、自炊が苦手だったり、忙しくて時間が足りなかったりする人は、自炊しない方向で食費を節約する道を探るという方法も効率的かもしれません。
配信: ファイナンシャルフィールド