スーパーのコロッケは1個「約70円」なら、買ったほうが安くてコスパ良し? 自宅で作る場合の費用とも比較!

「コロッケを食べたい」と思ったとき、買ったほうが安いのか、それとも手作りしたほうがいいのかと疑問に思う人もいるのではないでしょうか。しかし、コロッケを手作りするときに、1個の値段がいくらになるのかを計算する人はあまりいないかもしれません。
 
そこで今回は、コロッケ1個を手作りした場合の値段は、いったいいくらになるのかを計算してみます。どちらが安いのか、ぜひ参考にしてください。

実際はいくらで売っているの? スーパーのコロッケの相場を紹介

材料の違いなどはいろいろあるでしょうが、実際に売っている一般的なポテトコロッケの値段を、いくつかのネットスーパーを参考に紹介します。

 

Rakuten SEIYUでは2個で171円(税込)なので1個あたり約85円、いなげやの場合は2個で129円(税込)なので1個あたり約65円、ベイシアだと2個で168円(税込)なので1個あたり84円です。1個約70円に近い価格といえるでしょう。

 

ただし、総務省統計局の小売物価統計調査によると、2023年7月の時点で全国のスーパーで売られているコロッケの価格の平均値は、118円(税込)です。これは、地域によって価格にかなりの差があることが理由といえます。

 

たとえば、長岡市では1個59円(税込)とかなり安いのに対し、相模原市だと1個152円(税込)もします。それを考えると、全国の平均値がネットスーパーで売られている価格と違うのも、納得できるのではないでしょうか。

 

買うのと手作りどちらが安いの? コロッケ1個の値段を比べてみた

まずは、コロッケを手作りする場合にかかる材料費を紹介します。以下は、コロッケ2人分(4個)を作る場合に必要な材料と、一般に売られている価格です。

じゃがいも300g(3個):1個63円

玉ねぎ50g:1kgで平均123円

牛ひき肉100g:1パック約150gで約321円

卵1個:1パック10個入の平均価格が262円

じゃがいもは1個63円のため3個で189円かかります。玉ねぎは1kgで平均123円のため50gで6.15円、牛ひき肉は1パック約150gで約321円のため100gで約214円、卵は1パック10個入の平均価格が262円のため1個で26.2円として計算します。

 

他には、サラダ油・小麦粉・パン粉、それに少々の調味料が必要ですが、材料費には含めていません。これは、わざわざ買わずとも、家庭に用意されていることが多いのが理由です。

 

以上から、コロッケを2人分として4個作るには、材料費が合計約436円かかることがわかります。

 

次に、ガス代を計算してみましょう。ガスコンロを使った調理時間は、約30分ほどです。都市ガスは、ガス単価を130.46円/立方メートル、ガスの発熱量を45MJ/立方メートル(東京ガスの場合)として計算します。プロパンガスのガス単価は698.9円/立方メートル、発熱量は99MJ/立方メートルです。これに、一般的なガスコンロの出力を3kW、1kWを3.6MJ/hとして計算します。

 

ガス代は、出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/立方メートル)×ガス料金(円/立方メートル)で計算可能です。これにより、30分の調理には、都市ガスの場合は「3kW×3.6MJ/h×0.5h÷45MJ/立方メートル×130.46円/立方メートル」で、約15.6円、プロパンガスの場合は「3kW×3.6MJ/h×0.5h÷99MJ/立方メートル×698.9円/立方メートル」で、約38.1円かかることがわかります。

 

結論として、コロッケを2人分(4個)作るのに必要な材料費とガス代の合計は、都市ガスの場合は約452円、プロパンガスの場合は約474円です。つまり、コロッケ1個あたりは、都市ガスの場合約113円、プロパンガスの場合約119円と計算できます。

 

以上のことから、販売されているコロッケの全国平均値118円と比較すると、手作りしてもスーパーで買う場合とほとんど変わらない値段だとわかるでしょう。

 

ただし、手作りの場合は料理をする手間と時間が必要です。結論として、コロッケの値段はスーパーで買っても手作りしてもほとんど変わりませんが、スーパーで買う方がコスパは高いといえます。

 

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