2023年冬、9年ぶりに「ランドクルーザー70」の新型モデルが復活しました。予想価格は400万円台ですが、どの程度の年収があれば無理なく買えるのかが気になるところです。
 
そこで本記事では、ランクル70を購入するにあたって知っておきたいポイントなどを解説します。

大きく進化した新型ランドクルーザー70

ランクル70は「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」をコンセプトに掲げた、ヘビー系モデルです。2014年にはシリーズ発売30周年を記念し、期間限定でも復活を果たしました。そして2023年11月、再び日本に導入されました。

 

新型ランクル70のスペック

新型ランクル70には、2.8リッターのディーゼルターボエンジンと6速AT Super ECTが搭載されます。1GR-FE型（4.0リッター・V6）だった2014年式と比較して、低燃費を実現しました。そしてボディーは全長4890ミリメートル、全高1920ミリメートル、全幅1870ミリメートルとなり、全長は80ミリメートル大きくなっています。

 

インテリアは、スピードメーターやステアリングホイールなどが変更され、現代的なデザインになりました。

 

年収300万円でもランクル70を無理なく購入できる？

相談者Aさんは年収300万円、夫婦2人暮らしです。車が必須の地方在住であることに加え、夫婦共通の趣味であるアウトドアも満喫できる車を探しています。チャイルドシートを装着できるランクル70なら、将来的にはファミリーキャンプも楽しめると考え購入を検討しています。

 

ランクル70の予想価格は400万円台ですが、年収300万円のAさんでも無理なく購入できるのかシミュレーションしてみましょう。

 

マイカーローンはいくらまで借りられる？

年収300万円なら、マイカーローンはいくらまで借りられるのでしょうか。ローンの一般的な返済比率は、年収の25～35％以下（年収300万円なら75〜90万円以下）で、これを超えるとローンの審査には通りにくくなります。さらに自動車ローンは、次の注意点もあります。

●年収以上のローンは組めない場合がある

●借入限度額は500〜1000万円以下に定められていることが多い

●住宅ローンなどほかの借入があるときは合算して返済比率を求める

Aさんのケースでは、借入上限は300万円までとなります。では、次の条件における月々の返済額を見ていきましょう。

●借入額：300万円

●返済期間：5年（ボーナス返済なし）

●適用金利：4％

このケースでは、月々の返済額は5万5249円（年間返済額66万2994円）です。300万円を超える部分を自己資金で用意でき、かつ、月々の返済額も支払えるならAさんでも無理なく購入できそうです。

 

中古売却価格の高さにも注目

ランクルシリーズは根強い人気をほこるため、中古売却価格が高い点も注目すべきです。走行距離が短く年式の新しいモデルほど、買取でも高く査定してもらえる可能性が高まります。

 

例えば、2014・2015年式なら、200～300万円台で買取されることも珍しくありません。自家用車の場合、車検は新車登録してから3年、5年、7年、9年…の間隔で実施されます。仮に、車検を迎える7年もしくは9年で買い替えるとしても、200万円を超える高価買取を期待できるでしょう。

 

さらに中古車市場では製造から20～30年、走行距離20万キロメートルを超えるモデルも多く取引されています。一般的に車は新車登録から10年・走行距離10万キロメートルが寿命といわれていることを考慮すれば、年式が古くなっても価値は衰えにくい車種であることが分かります。

 

配信： ファイナンシャルフィールド