60歳で迎える定年後、年金が支給されるまでにどれくらいの資金が必要なのかと、不安を感じている方も多いでしょう。そこで本記事では、60歳以降の生活費や平均年収について詳しく解説します。さらに、今から取り組むべき定年後の備えについても紹介します。
本記事を参考にして、定年後の生活を具体的にイメージし、今から取り組むべきことを明確にしましょう。
60歳以降の生活費平均
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、60〜64歳の月の消費支出は、表1のとおりです。
【表1】
世帯形態 | 月の支出 |
---|---|
二人以上の世帯 | 31万1478円 |
二人以上の世帯のうち勤労者世帯 | 31万2171円 |
二人以上の世帯のうち無職世帯 | 28万7126円 |
※総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2022年(令和4年)」をもとに筆者が作成
表1のとおり、60〜64歳の1ヶ月の平均消費支出は28〜31万円程度となります。表2は、二人以上世帯の消費支出の内訳です。
【表2】
支出項目 | 金額 |
---|---|
食費 | 8万2527円 |
住居費 | 2万1280円 |
水道光熱費 | 2万5955円 |
家具・家事用品費 | 1万3077円 |
被服・履物費 | 9618円 |
保健医療費 | 1万5502円 |
交通・通信費 | 4万5608円 |
教育費 | 4623円 |
教養娯楽費 | 2万7712円 |
その他(交際費など) | 6万5575円 |
※総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2022年(令和4年)」をもとに筆者が作成
60歳以降働く場合の平均収入
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、60歳以降の平均年収は表3のとおりです。
【表3】
年齢 | 平均年収 |
---|---|
60〜64歳 | 441万円 |
65〜69歳 | 342万円 |
70歳以上 | 298万円 |
全体平均 | 458万円 |
※国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」を参考に筆者が作成
例えば、年収が441万円の場合、1月あたりの収入は36万7500円となります。
配信: ファイナンシャルフィールド